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低カリウム血症
[公開日] 2018.01.31[最終更新日] 2018.01.31
低カリウム血症とは、血液中のカリウム濃度が減少した状態で、臨床的には血清カリウム濃度が3.5 mEq/Lを下回ることです。通常、カリウムはおよそ98%が細胞内に蓄えられており、残り2%程度が細胞外に存在しています。この細胞内外でのカリウム濃度の違いは、浸透圧の調整や筋肉の収縮、神経伝達などに重要な役割を果たしています。そのため、カリウム濃度が減少すると、消化管や腎臓、筋肉、神経系などに影響が現れます。軽度では、若干、血圧が高くなったり、不整脈が現れる場合があります。中程度では、嘔気、食欲不振、多飲、多尿、筋力低下などが現れます。重度になると、麻痺や呼吸不全、心室細動などを引き起こします。カリウムが不足する原因としては、カリウムの摂取量が足りない、体からカリウムが喪失する(下痢や嘔吐が続きカリウムが流出する、腎機能の障害や利尿剤の利用により尿からのカリウム排泄量が増加するなど)、血液中のカリウムが細胞内へ余計に取り込まれてしまう、などがあります。
作成:株式会社インテリム
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