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ドライバー遺伝子

[公開日] 2018.03.09[最終更新日] 2018.03.09

がんの発生、増殖に直接的な原因として関与する遺伝子を「ドライバー遺伝子」と呼ぶ。 がん化は、複数の遺伝子の変異によって生じる。 また、がん化する組織は遺伝情報の変異が生じやすい状態(遺伝的不安定)になっているといわれ様々な遺伝子変異が起こりうる。 これの関与するドライバー遺伝子を特定できると、それをターゲットにした薬剤(分子標的薬)で治療することが可能となる。肺がん、大腸がん、乳がんではドライバー遺伝子を標的にした治療薬が使用できるようになっている。 実際は、複数の遺伝子異常が原因となる症例が多く、ドライバー遺伝子を特定が難しいがん種もあり、適応となるのは一部の患者さんである。
辞典

高橋さくら

米国州立大学生物学科卒後、国内の臨床検査会社、大学病院研究室で研究開発の後、製薬会社でがん関連製剤の学術情報・マーケティング担当。その後CROにてがん関連治験の立ち上げ業務を経験。また、福祉系大学に社会人入学卒業し、社会福祉士、精神保健福祉士取得。 日本臨床腫瘍学会会員、日本癌治療学会員

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