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乳房照射

[公開日] 2018.03.09[最終更新日] 2018.03.09

乳がんにおいて、手術後に温存した乳房や周囲のリンパ節からの再発を防ぐために放射線による治療を行うこと。 乳がんに対する手術の目的は目に見えるがんをとりのぞくことで、術後放射線照射の役割は手術で取りきれなかった可能性がある目に見えないがんを根絶すること。 乳房照射は日本乳癌学会の乳癌診療ガイドラインでも全ての乳房温存術後の患者さんにお勧めしている標準治療。 乳房温存術後の患者さんでは、照射しないと約30%の人で乳房内再発が起こるが、温存乳房に放射線療法を行うことにより乳房内の再発が70%減ることがわかっている。 さらに、乳房内再発を防ぐことにより生存率も向上させる可能性があることがわかっている。
辞典

高橋さくら

米国州立大学生物学科卒後、国内の臨床検査会社、大学病院研究室で研究開発の後、製薬会社でがん関連製剤の学術情報・マーケティング担当。その後CROにてがん関連治験の立ち上げ業務を経験。また、福祉系大学に社会人入学卒業し、社会福祉士、精神保健福祉士取得。 日本臨床腫瘍学会会員、日本癌治療学会員

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