ザルトラップの最新情報は以下を参照ください。

アバスチン、サイラムザ、そしてザルトラップ。3つの血管新生阻害剤(VEGF阻害剤)の違いを3つのがん種別にまとめてみた(オンコロ)

大腸癌の新薬ザルトラップ(アフリベルセプト)とは

ベバシズマブ、ラムシルマブに次いで、大腸癌に3番目の抗VEGF抗体薬であるアフリベルセプトの発売が2017年1月24日に決定しました。しかし、抗VEGF抗体薬はアバスチンだけで十分だと考えている方々が多いのが現状でしょう。実際私も、大腸癌の抗VEGF抗体薬はラムシルマブが発売されている現在でもアバスチンだけで十分だと考えております。

なぜなら、他の抗VEGF抗体薬がアバスチンよりも有効であると証明したエビデンスがないにも関わらず、発売年月がアバスチンよりも浅いために薬価改定を受けていないという理由だけで薬価が高いからです。

さらに、アフリベルセプトはラムシルマブと同様に、ステージⅣ大腸癌の効能取得の根拠としたエビデンスが、前治療としてオキサリプラチンを含む治療を実施した二次治療におけるFOLFIRIとの併用療法でプラセボ+FOLFIRI併用療法と比較し、PFS(無増悪生存期間)OS(全生存期間)RR(奏効率)が有意に優れると証明したものだけですから。

つまり、ベバシズマブにはあるけどアフリベルセプトにはないものがある一方で、ベバシズマブにはないけどアフリベルセプトにはあるものがないのです。

このような中、なぜアフリベルセプトの新薬承認が国内で認められたのでしょうか?それは、VEGF-Aに結合する受容体として、他の抗VEGF抗体薬よりも高い親和性で結合することから、今後構築されるであろうエビデンスへの期待からでしょう。

アフリベルセプト

2011年に開発されたアフリベルセプトは、2005年に開発されたベバシズマブ、2006年に開発されたラムシルマブよりも、VEGF-Rに対する50%阻害濃度がより低い構造になるように開発されています。この薬剤の構造による違いが基礎では証明されておりますので、臨床でどのような違いが証明できるのか?乞うご期待です。

ザルトラップ(アフリベルセプト)の薬剤概要

製品名

ザルトラップ点滴静注

一般名

アフリベルセプト(aflibercept)

用法用量

未定(2週間に1回、アフリベルセプトとして4mg/kg(体重)を投与する)

効能効果

未定(再発難治性大腸癌)

主な副作用

未定(下痢、高血圧、無力症、静脈血栓塞栓性イベント、好中球減少症、蛋白尿)

製造承認日

2012年11月(網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫)

薬価

・ザルトラップ点滴100mg:78614円
・ザルトラップ点滴200mg:153409円

ザルトラップ(アフリベルセプト)の作用機序

アフリベルセプト
アフリベルセプトはヒトVEGF受容体 1及び2の細胞外ドメインをヒトIgG1のFcドメインに結合した組換え融合糖蛋白質であり、可溶性のデコイ受容体として血管内皮細胞増殖因子A(VEGF-A)、VEGF-B、胎盤増殖因子(PIGF)に結合する可溶性受容体として、本来の受容体よりも高い親和性で結合することにより、血管新生と血管透過性を抑制し抗腫瘍効果を発揮する。

ザルトラップ(アフリベルセプト)の最新文献

1)Addition of Aflibercept to Fluorouracil, Leucovorin, and Irinotecan Improves Survival in a Phase III Randomized Trial in Patients With Metastatic Colorectal Cancer Previously Treated With an Oxaliplatin-Based Regimen

概要

一次治療にオキサリプラチンベースの治療が施工された再発難治性の大腸がん患者さんの二次治療として、アフリベルセプト+FOLFIRIを投与する郡と、プラセボ+FOLFIRIを投与する郡とでその有効性(OS、PFS、奏効率)を比較検証した試験。結果は、アフリベルセプト+FOLFIRI郡がOS、PFS、奏効率ともに有意に改善することが判った。

出典

Journal of Clinical Oncology

配信日

2012年10月28日

ザルトラップ(アフリベルセプト)の口コミ

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その他医療関係者のコメント

ザルトラップ(アフリベルセプト)の治験情報

1)A Study of Aflibercept in Combination With FOLFIRI in Patients With Second-Line Metastatic Colorectal Cancer in Japan

治験の概要

前治療にオキサリプラチンベースの治療が施された日本人の再発難治性大腸がん患者の二次治療としてアフリベルセプト+FOLFIRIを投与し、その有効性と安全性を検証した治験。

治験の期限

2015年8月

参照
1)サノフィプレスリリース
2)大腸癌治療ガイドライン


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