目次
- 1 トリプルネガティブ乳癌の新薬サシツズマブ ゴビテカンについて
- 2 サシツズマブ ゴビテカンの薬剤概要
- 2-1
- 2-2
- 2-3
- 2-4
- 2-5
- 2-6
- 3 サシツズマブ ゴビテカンの作用機序
- 4 サシツズマブ ゴビテカンの最新情報
- 4-1
- 4-2
- 4-3
- 4-4
- 5 サシツズマブ ゴビテカンの口コミ
- 5-1
- 5-2
- 6 サシツズマブ ゴビテカンの治験情報
- 6-1
- 6-2
- 6-3
トリプルネガティブ乳癌の新薬サシツズマブ ゴビテカンについて
乳癌の中でも最も予後が悪いと言われるトリプルネガティブ乳癌。なぜ他の乳癌と比べてトリプルネガティブ乳癌の予後が悪いかと言いますと、他の乳癌に効果のある薬がトリプルネガティブ乳癌には効果がないからです。 トリプルネガティブ乳癌とは、エストロゲン受容体もプロゲステロン受容体もHER2も、乳癌の治療効果予測因子とされる3つの因子が癌細胞に発現していない状態(ネガティブ)の乳癌のことを言います。 女性ホルモンのレセプターであるエストロゲン受容体、プロゲステロン受容体が腫瘍細胞に発現していれば、乳癌発症の原因がホルモンに関係しているため治療が確立しているホルモン療法が実施できます。 癌遺伝子であるHER2が発現していれば、乳癌発症の原因がHER2と関係しているため抗HER2抗体薬であるハーセプチン(トラスツズマブ)により治療が確立しています。 しかしトリプルネガティブ乳癌の場合、ホルモン療法も抗HER2療法にも効果を示しません。そのため、効果の期待できる薬は抗癌剤くらいしか残されていなく、万が一抗癌剤に効果を示さなかった場合の次の治療方法の開発が期待されていました。この期待に サシツズマブゴビテカン が応える可能性があります。なぜなら、抗Trop−2抗体薬物複合体であるサシツズマブゴビテカンは、少なくとも2レジメン以上の治療を受けたトリプルネガティブ進行乳癌患者に対して既存治療と比べて有効性であることが証明されたからです。 トリプルネガティブ進行乳癌患者に対する既存治療の成績はPFS(無増悪生存期間)が3から4ヶ月と非常に短いですが、サシツズマブゴビテカンはその約2倍の7ヶ月でした。また、既存治療の場合RR(奏効率)は約10~20%になりますが、サシツズマブ ゴビテカンは30%でした。 この第二相試験の結果を受けまして、サシツズマブゴビテカンはFDA(米国食品医薬品局)より画期的な新薬の証であるブレークスルーセラピーの指定を受けました。サシツズマブ ゴビテカンの薬剤概要
製品名
未定一般名
サシツズマブゴビテカン(Sacituzumab Govitecan)用法用量
未定効能効果
未定(トリプルネガティブの進行再発乳癌)主な副作用
未定(好中球減少症、下痢、貧血、嘔吐、疲労など)製造承認日
未定サシツズマブ ゴビテカンの作用機序
@yypharm.com
サシツズマブ ゴビテカンはトリプルネガティブ乳癌の患者に多く発現するTrop-2を標的とする抗体薬です。また、SN-38 (化学療法剤イリノテカンの活性代謝物)が抗Trop2抗体に結合されており、SN-38が抗腫瘍効果を発揮します。サシツズマブ ゴビテカンの最新情報
1)First-in-Human Trial of a Novel Anti-Trop-2 Antibody-SN-38 Conjugate, Sacituzumab Govitecan, for the Treatment of Diverse Metastatic Solid Tumors
概要
既に治療を受けた転移性固形癌患者25人に対してサシツズマブ ゴビテカンを投与して、その安全性と忍容性を検証した試験。その結果、転移性トリプルネガティブ乳癌1名がRR(奏効率)を示し、安全性とサシツズマブ ゴビテカンに対する忍容性が確認された。出典
Clinical Cancer Research文献の発刊日
2015年9月1日サシツズマブ ゴビテカンの口コミ
医師のコメント
Camidge on anti-Trop-2-SN-38 antibody-drug conjugate, sacituzumab govitecan (IMMU-132) in 46 NSCLC pts #ASCO16 #lcsm pic.twitter.com/oHeQuAkNQf
— Dr. Antonio Calles (@Tony_Calles) 2016年6月6日
#ADC #Sacituzumab 33% response in pretreated #TNBC (pulled from #asco16 bc of embargo breach) pic.twitter.com/T79gZQKpO5
— Pat Whitworth (@WhitworthMD) 2016年6月4日
Disappointing that we didn’t hear the results for Sacituzumab govitecan (IMMU-132) in TNBC -reported before meeting and broke #ASCO16 rules
— Dr Sunil Verma (@cancermd) 2016年6月3日
4 drugs have received breakthrough designation by #FDA: palbociclib, abemaciclib, etinostat, sacituzumab govitecan #ASCO16
— Francisco J. Esteva (@BreastOncology) 2016年6月3日
Camidge: Antibody drug conjugate sacituzumab govitecan (IMMU-132) with RR ~30% in pts with prev tx NSCLC https://t.co/H1vIoYMgCv #ASCO16
— Gregory Riely (@RielyMD) 2016年5月18日
その他医療関係者のコメント
Sacituzumab Govitecan Elicits Durable Responses for Pretreated TNBC https://t.co/D3JDJb6bCN #SABCS16
— OncLive.com (@OncLive) 2016年12月9日
$IMMU Enters Into Exclusive Licensing Agreement With $SGEN for Sacituzumab Govitecan With Potential Payments of Up to Apprx $2B + Royalties
— Bio Stocks™ (@BioStocks) 2017年2月10日