ガルデルマ株式会社は、2015年5月11日にメトロニダゾール(商品名:ロゼックス®ゲル0.75%)(外用薬)を発売したとのこと。本剤は、国内初の「がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減」の効能・効果を取得しました。

「がん性皮膚潰瘍臭」とは、腫瘍が皮膚まで入り込んでしまい臭気を産生する菌が増殖することによって放たれる臭いです。がんは進行するとときに表皮に出てきてしまい、組織が盛り上がったり崩れてしまったり浸出液が発生したりします。これを皮膚潰瘍といいます。この部位ではがん細胞が増殖・死滅を繰り返していますが、その部位に細菌が感染し、強い臭いを発生してしてしまいます。がん性皮膚潰瘍臭は特に乳がんの終末期に多く認められます。

有効成分のメトロニダゾールは、進行がんの皮膚潰瘍部位で増殖し、臭気物質を産生する数種類の細菌に対して抗菌作用を発揮することによって、「がん性皮膚潰瘍に伴う臭気を軽減」します。

2010 年12 月に、厚生労働省より、英国法人が同じ効能・効果を持つ製品を販売しているガルデルマ株式会社に対し、がん性皮膚潰瘍臭の軽減を目的としたメトロニダゾール外用薬の開発を要請されました。ガルデルマ株式会社はこれを受諾し、2012年4月より、国内第Ⅲ相臨床試験を実施し、その有効性と安全性を確認しました。2014年2月に医療用医薬品として製造販売承認申請を行い、2014年12月26日に厚生労働省より製造販売承認されていました。

ガルデガルマ社のプレスリリースへ(外部サイトに飛びます)

【オンコロニュース担当コメント】
乳がんの終末期に多くみられるがん性皮膚潰瘍は、痛みや出血とともに強い臭気(がん性皮膚潰瘍臭)を放つことから、本人・家族にとっても辛いことです。
がん性皮膚潰瘍臭の治療には、WHO(世界保健機構)やASCO(米国臨床腫瘍学会)のガイドラインにおいてメトロニダゾールの外用剤が推奨されてますが、日本では承認されている外用剤はありませんでした。
本剤は、2010 年に日本緩和医療学会及び日本緩和医療薬学会からの要望により、日本での開発が着手されています。
体重減少を伴う「がん悪液質」への治療薬など、他にもがんに伴う合併症の薬剤にも注目です。
カチ


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