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【肺がん】EGFR分子標的薬に抵抗性が生じた患者へのAZD9291の効果を確認

[公開日] 2015.04.27[最終更新日] 2015.04.27

2015年4月17日、アストラゼネカ社により、非小細胞肺がん患者を対象としたAZD9291の第1相/2相試験の結果に一部を発表しました。対象患者は、EGFR活性化変異陽性で、EGFR-チロシンキナーゼ阻害薬に抵抗性変異(T790M)を有する非小細胞肺がん患者です。 がん細胞表面上にあるEGFRというタンパク質の遺伝子に変異(異常)があると「がん化」することがわかっており、日本人の肺がん患者の約1/3はEGFRに遺伝子変異を有することがわかっています。こういった場合、これをターゲットとした分子標的薬(EGFRチロシンキナーゼ阻害剤)が有効です。しかしながら、これらを使用を続けるとEGFR遺伝子は更に変異して、薬が効きにくくなります。これをT790変異といいます。こうした薬が効きにくくなった場合に使用できる薬剤がAZD9291です。 こうしたT790変異にてEGFRチロシンキナーゼが効かくなった方にAZD9291を使用した場合の無増悪生存期間(AZD9291の効果がなくなるまでの期間)の中央値が13.5カ月になったことのことです。最もよく見られた有害事象 は、発疹および下痢とのことです。 アストラゼネカプレスリリースはコチラ(外部サイトに飛びます)   AZD9291の臨床試験は現在日本でも実施中です。 JAPIC-CTI(外部サイトに飛びます) 上記にて「JapicCTI-142652」とご入力ください。 Clinicaltrials.gov(海外サイトに飛びます)  
ニュース 肺がん 非小細胞肺がん

3Hメディソリューション株式会社 執行役員 可知 健太

オンコロジー領域の臨床開発に携わった後、2015年にがん情報サイト「オンコロ」を立ち上げ、2018年に希少疾患情報サイト「レアズ」を立ち上げる。一方で、治験のプロジェクトマネジメント業務、臨床試験支援システム、医療機器プログラム開発、リアルワールドデータネットワーク網の構築等のコンサルテーションに従事。理学修士。

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