目次
<一般的な説明>
試験概要
局所療法を実施できない進行肝細胞がん患者における初回治療として、標準療法でであるソラフェニブ(ネクサバール)と免疫チェックポイント阻害薬PD-1抗体であるオプジーボの有効性・安全性を比較検討する第3相試験となります。治験薬剤の説明
通常、細菌等の異物が体内に認められたときに免疫細胞が攻撃します。一方、がん細胞は免疫細胞から異物と認められないような機能を有しますが、その時にPD-1やPD-L1というタンパク質がかかわっています。PD-1抗体ニボルマブ(オプジーボ)等はその機能を抑制できると期待されており、その結果、がん細胞を異物であると認識することができるようになります。がん細胞を異物と認識できるようになると、免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようになります。主な参加条件等
この試験の対象となりうる方
- 18歳以上の方
- 組織学的に肝細胞がんが確認された方
- 肝細胞がんに対する局所療法(経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈化学塞栓術(TACE))がベースラインの画像撮影の少なくとも4週間前に終了している方
- Child Pugh分類Aの方
- ECOG PS(パフォーマンスステータス) 0又は1の方
この試験の対象とならない方
- fibrolamellar肝細胞がん、sarcomatoid肝細胞がん、若しくは肝内胆管がんと肝細胞がんの混合型の方
- 肝移植歴を有する方
- 固定姿勢保持困難を特徴とする肝性脳症がある方
- 活動性又は既知の自己免疫疾患,若しくはその疑いのある方
臨床試験公開情報
ClinicalTrials.gov Identifier :NCT02576509(最終更新日2016/9/23)詳細はコチラ JapicCTI-No. : JapicCTI-153109(最終更新日2016/4/12) 詳細はコチラのリンク先の検索システムにて、JapicCTI-No.に「JapicCTI-153109」と入力。治験概要
進行肝細胞がん患者の一次治療としてニボルマブとソラフェニブを比較する無作為化多施設共同第3相試験
対象がん種 | 肝細胞がん |
フェーズ | P3 |
実施期間 | 2015年11月 ~ 2018年6月 |
実施国 | 日本,北米,欧州,オーストラリア,シンガポール,香港,韓国及び台湾 |
目標症例 | 726 |
状況 | 募集中 |
手法 | 無作為化非盲検試験 |
被験薬名 | 一般名:ニボルマブ、商品名:オプジーボ |
種類 | 免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体) |
投与経路 | 静脈注射 |