※本記事はEvaluate社の許可のもと、オンコロが翻訳したものです。内容および解釈については英語の原文を優先します。正確な内容については原文をお読みください。
デスモイド腫瘍のデータは強力に見えるが、米Ayala社は、投資家がγセクレターゼ阻害剤で勝負するためのより安価な方法を提供するかもしれない。 米SpringWorks社は、主要プロジェクトであるγセクレターゼ阻害剤nirogacestat(ニロガセスタット)について、週末(2022年9月9‐13日)に開催されたESMOで強力なデータを発表し、デスモイド腫瘍に対する承認取得に向けて順調に進んでいるようだ。 しかしそれは市場の規模が小さい領域であり、このグループにとって大きな希望は多発性骨髄腫に違いない。実際、nirogacestatはいくつかのBCMA(B細胞成熟抗原)を標的とする薬剤との組み合わせで臨床試験が行われているところであり、先週Springworks社と英GSK社の提携が強化されたことからもこのアプローチは注目されている。 ただしこれには疑問があり、米Allogene社は最近、ALLO-715とnirogacestatの併用試験を中止している。そして、γセクレターゼ阻害剤への参入を考えている投資家は、Ayala社に期待すべきかもしれない。なぜなら同社は、競合製品であるAL102の初期データを報告したばかりだが、Springworks社のほんの数分の一の株価で取引きしているからだ。 デスモイド腫瘍領域 Ayala社の時価総額2800万ドルは、Springworks社の14億ドルに比べれば、現実を突きつけられた今春の株価下落を考慮しても、圧倒的に少額である。 少なくともSpringworks社は、米国で約3万人が罹患し、そのうち5,000〜7,000人が積極的な治療を受けているというデスモイド腫瘍にアプローチを始めている。 土曜日のESMOで発表された第3相Defi試験では、nirogacestat群がプラセボ群に対して疾患進行のリスクを71%減少させるという素晴らしい結果が示された。全奏効率はnirogacestat群が41%でプラセボ群が8%であった。
