ESMO 2022プレビュー - 肝臓がんにおける初回治療の対決Evaluate Vantage(2022.08.19)より


  • [公開日]2022.08.26
  • [最終更新日]2022.08.24

※本記事はEvaluate社の許可のもと、オンコロが翻訳したものです。内容および解釈については英語の原文を優先します。正確な内容については原文をお読みください。

 

昨日(2022月8月19日)、ESMO2022にて最新の抄録タイトルが公表され(今朝はほとんどが消えていたが…)、投資家は、9月9日にパリで始まる学会でどこに期待すべきか、最初の糸口を掴んだ。

ハイライトの1つは、肝臓がんの初回治療を対象とした抗PD-1抗体に関する3つの極めて重要な試験だ。キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)のLeap-002試験は失敗したことが知られており、CamrelizumabのSHR-1210-III-310試験は有望だと発表され、tislelizumab(チスレリズマブ)のRationale-301試験はネクサバール(一般名:ソラフェニブ)に対して非劣性を示すと言われている。

バイオテクノロジーの関係者は、米Relay社のRLY-4008(毒性に要注目)、独BioNTech社のBNT211、米Springworks社のnirogacestat(ニロガセスタット)、加えてパドセブ(一般名:エンホルツマブ ベドチン)に関するEV-103試験コホートKの重要なプレゼンテーションに注目しており、米メルク社による米Seagen社の買収を円滑化するためのものとの見方も出ている。

また、米Mirati社のadagrasib(アダグラシブ)の大腸がんデータも注目であるが、申請への道筋はまだ示されていない。さらに、競合品であるアムジェン社のルマケラス(一般名:ソトラシブ)の最新データが発表されるため、NSCLC(非小細胞肺がん)に対する迅速申請も目下の重要なデータである。

スイス・ロシュ社のImmotion-010試験や仏サノフィ社のAmeera-3試験は失敗した試験として注目が集まっており、これに基づいてフランスのグループは最近、amcenestrantの開発を中止した。米ギリアド・サイエンシズ社のTropics-02試験は最も注目されるデータセットの1つであり、ESMOでは新たな展開をもたらす可能性を秘めている。

■出典
Esmo 2022 preview – front-line liver cancer showdown

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