目次
<一般的な説明>
試験概要
(術前)術後補助療法又は進行性乳がんに対してのアロマターゼ阻害薬の投与歴を有するHER2陰性ホルモン受容体陽性の閉経後女性(又は男性)乳がん患者に対して、Alpelisib とフルベストラントの併用投与が、プラセボとフルベストラントの併用投与と比較して無増悪生存期間を延長させるかどうか検討する第3相臨床試験です。治験薬剤の説明
Alpelisibはホスファチジルイノシトール-3-キナーゼ(PI3K)阻害薬です。腫瘍細胞上に存在する多くの受容体を介する増殖シグナルはPI3Kをとおり、活性化します。これにより、腫瘍細胞の生存、増殖、ストレスへの耐性及び転移をもたらし、加えて、放射線療法、化学療法に対する耐性獲得の主な機序ともなっているといわれています。PI3K阻害薬は、PI3Kを阻害することにより、これらの作用を阻害することが期待されています。主な参加条件等
この試験の対象となりうる方
- 18歳以上の方
- 男性患者又は閉経後の女性
- PIK3CA の状態(変異陽性又は変異陰性)が確認することができる方
- 進行性(根治治療不能の局所再発性,又は転移性)乳癌を有する方
- アロマターゼ阻害薬(例:レトロゾール, アナストロゾール, エキセメスタン)の投与中又は投与後に疾患が再発又は進行した方
- ホルモン受容体陽性かつHER2 陰性(一般的な乳癌の診断方法による)の方
- RECISTという基準にて腫瘍の大きさ測定可能な方
- 十分な骨髄機能を有する方
この試験の対象とならない方
- 化学療法(術前/術後補助化学療法を除く),フルベストラント,PI3K 阻害剤,mTOR 阻害剤,又はAKT 阻害剤による前治療歴を有する方
- 炎症性乳癌が認められる方
- Child-Pugh 分類クラスB 又はC の患者(Child-Pugh分類肝機能の指標)
- ECOG PS(パフォーマンスステータス)が2以上の方
- 1 型又はコントロール不良な2 型糖尿病の確定診断を有する方
臨床試験公開情報
ClinicalTrials.gov Identifier : NCT02437318 (最終更新日2016/7/15)詳細はコチラ JapicCTI-No. : JapicCTI-153052(最終更新日2015/10/28) 詳細はコチラ治験概要
アロマターゼ阻害剤の投与中又は投与後に進行を来したHR 陽性,HER2 陰性進行性乳癌の男性及び閉経後女性を対象にalpelisib とフルベストラントの併用投与を評価するランダム化,二重盲検,プラセボ対照,第III 相試験
対象がん種 | 乳がん(HER2陰性、ホルモン受容体陽性) |
フェーズ | P3 |
実施期間 | 2015年8月 ~ 2019年7月 |
実施国 | 日本、米国、アルゼンチン、オーストリア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、カナダ、チリ、チェコ、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港,ハンガリー、イスラエル、イタリア、韓国、レバノン、オランダ、ペルー、ルーマニア、ロシア、スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、アラブ、英国 |
目標症例 | 820 |
状況 | 募集中 |
手法 | ランダム化、二重盲検、プラセボ対照、国際共同 |
被験薬名 | BYL719 (一般名:alpelisib、 商品名:-----) |
種類 | PI3K阻害剤 |
投与経路 | 経口 |