目次
<一般的な説明>
試験概要
この治験は、過去にHER2標的療法を受けたことのあるHER2陽性の転移性乳がん患者に対して、HER1,2,4阻害薬であるneratinib(ネラチニブ)とカペシタビン(ゼローダ)及びHER1,2阻害薬であるラパチニブ(タイケルブ)とカペシタビンの併用療法を行い、がんが進行しない期間や有害事象の発生などを比較する試験です。薬剤は、参加する時点でどちらかを使用するかが決定されますが、どれが投与されるか分かる状態で行います。治験薬剤の説明
ネラチニブは、乳がんのがん細胞表面に存在するHER1、HER2、HER4というタンパク質に作用するチロシンキナーゼ阻害薬です。ネラチニブがこれらの働きを阻害することにより、がん細胞の増殖が抑制され、抗腫瘍効果を示します。主な参加条件等
この試験の対象となりうる方
- 18歳以上の方
- 進行性乳がんと診断された方
- HER2陽性の方
- 過去に2種類以上のHER2標的薬を受けたことのあるの方
- 十分な骨髄機能および臓器機能を有する方
この試験の対象とならない方
- 過去にカペシタビン、ネラチニブ、ラパチニブなどのHER2標的チロシンキナーゼ阻害薬の投与を受けたことのある方
臨床試験公開情報
JAPIC No : - ClinicalTrials.gov Identifier : NCT01808573 (最終更新日2015/8/19)詳細はコチラ治験概要
A Study of Neratinib Plus Capecitabine Versus Lapatinib Plus Capecitabine in Patients With HER2+ Metastatic Breast Cancer Who Have Received Two or More Prior HER2 Directed Regimens in the Metastatic Setting (NALA) (2レジメン以上のHER2標的薬を使用したことのある進行性乳がん患者に対するneratinibとカペシタビン及びラパチニブとカペシタビンの併用療法を比較する試験(NALA))
対象がん種 | HER2陽性転移性乳がん |
フェーズ | P3 |
実施期間 | 2013年3月~2017年5月 |
実施国 | 日本、米国、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ、フィランド、フランス、ドイツ、香港、アイルランド、イスラエル、イタリア、韓国、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、イギリス |
目標症例 | 600 |
状況 | 募集中 |
手法 | ランダム化、オープンラベル |
被験薬名 | PB272,HKI272(一般名:neratinib,ネラチニブ) |
種類 | チロシンキナーゼ阻害剤(HER1,HER2,HER4標的) |
投与経路 | 経口投与 |