目次
<一般的な説明>
試験概要
局所進行または転移性の尿路上皮癌患者を対象として、一次化学療法を実施中または完了後に進行が認められていない場合の維持療法として、免疫チェックポイント阻害薬PD-L1抗体アベルマブ(バベンチオ)とベストサポーティブケア療法における有効性と安全性を確認する第3相臨床試験です。 *「アベルマブ(バベンチオ)」vs「ベストサポーティブケア」治験薬剤の説明
Avelumab(アベルマブ)はPD-L1抗体です。通常、細菌等の異物が体内に認められたときに免疫細胞が攻撃します。一方、がん細胞は免疫細胞から異物と認められないような機能を有しますが、その時にPD-L1というたんぱく質がかかわっています。Avelumab(アベルマブ)はその機能を無効にできると期待されています。結果、がん細胞を異物であると認識することができるようになります。がん細胞を異物と認識できるようになると、免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようになります。主な参加条件等
この試験の対象となりうる方
- 20歳以上の方
- 切除不能な局所進行または転移性の膀胱がん(尿路上皮癌;移行上皮癌)が組織学的に確認されている方
- 一次化学療法開始時にStage IVであることが記録されている方
- 一次化学療法として、ゲムシタビン(ジェムザール)+シスプラチンまたはゲムシタビン+カルボプラチンを4~6サイクル実施している方
- 一次化学療法完了後に、病態進行が認められていない方
- 一次化学療法開始前にRECIST v 1.1という指標に基づき、腫瘍の大きさの測定が可能であった方
この試験の対象とならない方
- 治験参加12ヵ月以内に術後補助化学療法または術前補助化学療法を実施している方
- ステロイド治療を必要とする活動性の自己免疫疾患の既往歴
臨床試験公開情報
ClinicalTrials.gov Identifier : NCT02603432(最終更新日2018/6/18)詳細はコチラ JapicCTI-No. : JapicCTI-163254(最終更新日2016/5/19) 詳細はコチラの検索画面にてJapicCTI-No.に「163254」と記載してください。治験概要
プラチナ製剤を含む一次化学療法完了後に進行が認められていない局所進行または転移性の尿路上皮癌患者を対象に,維持療法としてAVELUMAB(MSB0010718C)およびBEST SUPPORTIVE CAREの併用療法とBEST SUPPORTIVE CARE単独療法を比較する第3相多施設,国際共同,無作為化,非盲検,並行群間試験(JAVELIN Bladder 100)
対象がん種 | 膀胱がん(尿路上皮癌) |
フェーズ | P3 |
実施期間 | 2016年5月 ~ 2019年7月 |
実施国 | 日本、米国、オーストリア、韓国 |
目標症例 | 668 |
状況 | 募集中 |
手法 | 無作為化,非盲検,並行群間試験 |
被験薬名 | MSB0010718C(一般名:アベルマブ、 商品名:バベンチオ) |
種類 | 免疫チェックポイント阻害薬(PD-L1抗体) |
投与経路 | 静脈注射 |