目次
- 1 非小細胞肺がんの新薬バベンチオ(アベルマブ)とは
- 2 バベンチオ(アベルマブ)の薬剤概要
- 2-1
- 2-2
- 2-3
- 2-4
- 2-5
- 2-6
- 3 バベンチオ(アベルマブ)の作用機序
- 4 バベンチオ(アベルマブ)の最新文献
- 4-1
- 4-2
- 4-3
- 4-4
- 5 バベンチオ(アベルマブ)の口コミ
- 5-1
- 5-2
- 6 バベンチオ(アベルマブ)の治験情報
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非小細胞肺がんの新薬バベンチオ(アベルマブ)とは
非小細胞肺がんのゴールデンスタンダードとなりつつある免疫チェックポイント阻害剤。2017年1月現在、国内ではオプジーボ(ニボルマブ)、キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の2剤がステージⅣ非小細胞肺がんの効能で製造販売承認されています。 これら2製品に加えて抗PD-L1抗体薬であるテセントリク(アテゾリズマブ)、デュルバルマブ、そして バベンチオ(アベルマブ) が今後次々と製品販売承認の予定です。これら5製品は抗PD-1、抗PD-L1と標的とするターゲットは他の製品と少し違いますが、がん細胞を退治する作用機序はどれも同じため、5剤の有効性もそれに準ずると考えられていました。 しかし、非小細胞肺がんの一次治療薬として抗PD-1抗体薬であるオプジーボ単剤がその有効性を証明できなかったのに対して、同じ抗PD-1抗体薬キイトルーダが単剤でその有効性を証明するなど同じ抗PD-1抗体薬でも有効性が違う可能性が出てきました。 この違いが生じた理由は有効性を検証した試験の患者背景が異なるためなのか?それとも同じ抗PD-1抗体薬でも製剤の構造に違いがあるためなのか?その理由は現在のところ分かりかねますが、少なくともバベンシオには他の4製品にない製剤の構造に違いがあります。その特徴とは、 ADCC活性 です。ADCC活性とはバベンシオががん細胞に結合することで、マクロファージ、NK(ナチュラルキラー)細胞などのエフェクター細胞が、バベンシオとは違った作用機序でがん細胞を退治する物質を放出することです。国立がん研究センター
つまり、バベンシオは一粒で二度美味しいではないですが一剤で二種類の効果が期待できる免疫チェックポイント阻害剤なのです。バベンチオ(アベルマブ)の薬剤概要
製品名
バベンチオ一般名
アベルマブ(avelumab)用法用量
未定(アベルマブとして 10mg/kgを2週間に1回投与する)効能効果
未定(非小細胞肺がん)主な副作用
未定(疲労、注射部位反応、リンパ球減少、血中クレアチンホスホキナーゼ上昇、アミノトランスフェラーゼ上昇、血中コレステロール上昇)製造承認日
・2016年11月29日(米国)バベンチオ(アベルマブ)の作用機序
バベンシオはPD-L1の作用を抑制することで、T細胞と適応免疫系を活性化します。また、Fc領域を改変せず維持することで自然免疫系に働きかけ、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を誘発するとも考えられています。バベンチオ(アベルマブ)の最新文献
1)Antibody-Dependent Cellular Cytotoxicity Activity of a Novel Anti–PD-L1 Antibody Avelumab (MSB0010718C) on Human Tumor Cells
概要
完全ヒト型抗PD-L1 IgG1モノクローナル抗体であるバベンシオが他の抗PD-1/PD-L1抗体薬とは違い、ADCC(抗体依存性細胞傷害)活性を有することを証明した試験。ADCC活性とは、細胞や病原体に抗体が結合すると、その抗体がマクロファージやNK細胞といった免疫細胞を呼び寄せ、その抗体が結合している細胞や病原体を殺傷する力のことです。出典
Cancer Immunology Research配信日
2015年10月バベンチオ(アベルマブ)の口コミ
医師のコメント
Avelumab (anti-PDL1 with ADCC) in 1st Line NSCLC: 22% ORR (in the average). Confusing results by PDL1 expression #WCLC2016 #lcsm pic.twitter.com/TcPnobyBrg
— Dr. Antonio Calles (@Tony_Calles) 2016年12月5日
Crazy access to Immunotherapy Session for Advanced Lung Cancer. Abstr on 1L Nivo+Ipi, Atezo, Avelumab #WCLC2016 #lcsm @IASLC pic.twitter.com/J9zK66ujVV
— Dr. Antonio Calles (@Tony_Calles) 2016年12月5日
その他医療関係者のコメント
A phase III trial comparing avelumab with platinum-doublet in first-line NSCLC is currently in progress. #lcsm https://t.co/7st7T5630e
— OncLive.com (@OncLive) 2016年12月18日
Positive results: First-Line Avelumab in NSCLC. JAVELIN largest phase I trial ever conducted #WCLC2016 #iaslc #LCSM https://t.co/GOHYWgl5LU
— Dave Bjork (@bjork5) 2016年12月6日