※本記事はEvaluate社の許可のもと、オンコロが翻訳したものです。内容および解釈については英語の原文を優先します。正確な内容については原文をお読みください。
Brukinsaは真っ向勝負でイムブルビカに勝利したことが確認され、ベイジーン社のBTK阻害剤もカルケンスより優れているようだ。 英アストラゼネカ社のカルケンス(一般名:アカラブルチニブ)は、イムブルビカ(一般名:イブルチニブ)の最も得意とする慢性リンパ性白血病(CLL)の治療に挑戦し、他社が倒すべきBTK阻害剤となった。昨日(2022年11月22日)、ASH(米国血液学会)の最新の注目演題の中で、中ベイジーン社のBrukinsa(一般名:ザヌブルチニブ)がまさにこれを達成したことを示唆した(少なくとも試験間比較において)。 ベイジーン社のAlpine試験は、先日発表されたASHの注目演題6本の抄録に含まれており、Brukinsaがイムブルビカにどれほど勝っているかを示している。それにもかかわらず、ベイジーン社の株価は9%下落した。おそらく、無増悪生存期間(PFS)の利点が長期的に維持されるかどうかという懸念からか、あるいはベイジーン社の投資家は、10月11日から55%上昇した株価の帳尻合わせと捉えたのだろう。 この高騰は、再発/難治性CLLを対象とした臨床試験であるAlpine試験の結果をベイジーン社が初めて公表したことがきっかけとなったものである。欧州(EU)が6日前に、Sequoia試験とAlpine試験それぞれに基づき、未治療または再発/難治性CLLにBrukinsaを承認したとき、その勢いは止まらなかった。しかし、Alpine試験のPFS中央値やその他の安全性データは非公開のままであり、ASHの抄録でようやく明らかになった。 米国で承認されている3つのBTK阻害剤の間で、激しい競争が繰り広げられることになりそうだ。今のところ、米ジョンソン&ジョンソン社のイムブルビカとカルケンスだけがCLLを添付文書に載せているが、ベイジーン社のBrukinsaの申請については、1月20日までに米国食品医薬品局(FDA)が決定することになっている。ASHの抄録によると、承認はまず間違いないようだ。 Alpine試験では、Brukinsaはイムブルビカに対して進行リスクを35%削減し、p値0.0024で優越性の基準を満たした。一方、アストラゼネカ社のElevate-RR試験では、カルケンスはイムブルビカに対して非劣性を示し、PFSの中央値は同等だった。8月の時点で、Alpine試験のPFSは中央値に達していないが、24カ月PFS率は80%で、カルケンスのElevate-RR試験における70%に勝っている。

