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治療歴のあるRAS遺伝子変異陽性膵管腺がんに対するRAS阻害剤RMC-6236、有望な抗腫瘍効果を示す ASCO-GI 2025

[公開日] 2025.02.14[最終更新日] 2025.03.17

2025年1月23日-1月25日、米国サンフランシスコで開催された米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI)にて、治療歴のあるRAS遺伝子変異陽性膵管腺がん(PDAC)に対する経口の活性型(GTP結合型)RAS阻害剤RMC-6236の有効性・安全性を検討した第1相試験の結果が発表された。 同試験は、治療歴のあるRAS遺伝子変異陽性PDACの患者127人に対してRMC-6236(160-300mg)を1日1回経口投与し、有効性、安全性、また血中循環腫瘍DNA(ctDNA)の変化を評価した。 患者の10%以上に認められた全グレードの治療関連有害事象は、発疹(91%)、下痢(48%)、吐き気(43%)、嘔吐(31%)、口内炎(31%)、疲労(20%)、爪囲炎(13%)、粘膜炎(13%)、食欲減退(11%)、末梢浮腫(10%)であったが、多くが低グレードであり、治療中止には至らなかった。 有効性に関しては、客観的奏効率(ORR)が、KRAS G12変異症例で29%、その他のRAS変異症例で25%であった。またそれぞれの変異症例において、PFSの中央値は8.5ヵ月(5.3–11.7ヵ月)対7.6ヵ月(5.9–11.1ヵ月)、全生存期間(OS)の中央値は14.5ヵ月(8.8–未達)対14.5ヵ月(8.8–評価不能)であった。ctDNAに関して、KRAS G12変異症例においては、ベースラインからの50%以上の減少を認めた症例が95%、100%の減少を達成した症例が50%であった。その他のRAS変異におけるctDNAは、50%の減少を認めた症例が93%、100%の減少を達成した症例が47%であった。 以上の結果から、既治療のRAS遺伝子変異陽性膵管腺がんに対するRASRMC-6236の良好な有効性・安全性が示唆され、現在は化学療法と比較した試験も進行中である。 参照元: Safety, efficacy, and on-treatment circulating tumor DNA (ctDNA) changes from a phase 1 study of RMC-6236, a RAS(ON) multi-selective, tri-complex inhibitor, in patients with RAS mutant pancreatic ductal adenocarcinoma (PDAC(ASCO-GI 2025)
ニュース 膵臓がん RASRMC-6236膵管腺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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