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切除不能または再発膵・消化管神経内分泌腫瘍に対するアフィニトールとソマチュリン併用療法の検討 ASCO-GI 2025

[公開日] 2025.02.13[最終更新日] 2025.02.20

2025年1月23日-1月25日、米国サンフランシスコで開催された米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI)にて、切除不能または再発膵・消化管神経内分泌腫瘍(GEP-NET)に対するアフィニトール(一般名:エベロリムス)+ソマチュリン(一般名:ランレオチド)併用療法の有効性・安全性を検討した第3相STARTER-NET試験(JCOG1901)の結果が発表された。 STARTER-NET試験は日本で実施された試験で、グレード1または2の切除不能・再発非機能性GEP-NETで、Ki-67標識インデックスが5-20%、またはKi-67<5%かつ肝両葉びまん性転移を有する症例を対象に、アフィニトール単剤あるいはアフィニトール+ソマチュリン併用療法に1:1に割り付け、有効性・安全性を比較した。 中間解析の結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)の中央値は、単剤群の11.5ヵ月に対してソマチュリン併用群で29.7ヵ月(ハザード比:0.38、P=0.00017)であった。また、客観的奏効率(ORR)は、単剤群で8.7%(6/69)、ソマチュリン併用群で26.8%(19/71)、病勢制御率(DCR)は、87.0%(60/69)と91.5%(65/71)であった。 安全性に関しては、血液毒性と非血液毒性はどちらもソマチュリン併用群でより多く発生する傾向があったが、どちらの群でも治療関連死亡は認められなかった。 以上の結果から、予後不良因子を有する高分化グレード1または2のGEP-NETにおいて、アフィニトール+ソマチュリン併用療法が新たな標準療法となり得る可能性を示唆している。 参照元: A phase III study of combination therapy with everolimus plus lanreotide versus everolimus monotherapy for unresectable or recurrent gastroenteropancreatic neuroendocrine tumor (JCOG1901, STARTER-NET).(ASCO-GI 2025)
ニュース ソマチュリンランレオチド膵・消化管神経内分泌腫瘍

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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