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BRAF V600E変異陽性進行大腸がんにおけるビラフトビ+アービタックス併用療法に対するメクトビの追加効果の検討 ASCO-GI 2025

[公開日] 2025.02.10[最終更新日] 2025.02.20

2025年1月23日-1月25日、米国サンフランシスコで開催された米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI)にて、BRAF V600E変異陽性進行大腸がんに対する2/3次治療としてのBRAF阻害薬ビラフトビ(一般名:エンコラフェニブ)+抗EGFR抗体アービタックス(一般名:セツキシマブ)±MEK阻害剤メクトビ(一般名:ビニメチニブ)の有効性・安全性を検討したBEETS試験の結果が報告された。 BEETS試験は、BRAF V600E変異陽性進行大腸がん患者195人(年齢中央値が67歳、男性が52%、ECOG PS 0/1/2がそれぞれ55%/39%/6%、前治療レジメン数は1/2がそれぞれ85%/15%、右側原発が61%、MSI-Hが7%)において、3剤併用または2剤併用に割り付け、有効性・安全性を前向きに評価した多施設観察研究である。 同試験において、IPW法(観察研究の解析に使われる統計手法のひとつ)を使って比較すると、全生存期間(OS)の中央値は、3剤併用群と2剤併用群で16.0ヵ月と13.6ヵ月(ハザード比:0.88、95%信頼区間:0.53-1.48)、無増悪生存期間(PFS)の中央値は、3剤併用療法と2剤併用療法で5.7ヵ月と4.8ヵ月(ハザード比:0.87、95%信頼区間:0.59-1.28)であり、両群で有意な差は認められなかった。 予後不良因子を有する139人の患者において、3剤併用療法と2剤併用療法を比較すると、OS中央値は13.2ヵ月と9.6ヵ月(ハザード比:0.80、95%信頼区間:0.45-1.43)、PFS中央値は5.3ヵ月と4.2ヵ月(ハザード比:0.75、95%信頼区間:0.48-1.19)であり、統計的な差は出ないものの3剤併用療法の方が予後を改善する傾向が認められた。 以上の結果から、BRAF V600E変異陽性進行大腸がんに対する適切な治療法は、ビラフトビ+アービタックスの2剤併用療法であることが実証された。ただし、予後不良因子を有する特定の集団においては、3剤併用療法が有用である可能性が示唆された。 参照元:
Encorafenib and cetuximab with/without binimetinib therapies for patients with BRAF-mutated metastatic colorectal cancer with prognostic factors: The BEETS trial (JACCRO CC-18).(ASCO-GI 2025)
ニュース 大腸がん BRAFビニメチニブメクトビ

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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