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再発・難治性濾胞性リンパ腫に対するCAR-T細胞療法ブレヤンジ、日本人サブ解析において良好な効果を示唆 International Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2026.11.04[最終更新日] 2026.11.04

2026年10月14日、医学誌「International Journal of Clinical Oncology」にて、2ライン以上の全身療法(抗CD20抗体およびアルキル化剤を含む併用療法)歴を有する再発・難治性の濾胞性リンパ腫の日本人患者を対象に、CD19標的CAR-T細胞療法ブレヤンジ(一般名:リソカブタゲン マラルユーセル)の有効性と安全性を評価した国際多施設共同第2相臨床試験(TRANSCEND FL試験)の追跡期間中央値31ヵ月における日本人サブグループ解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

抗CD20抗体およびアルキル化剤を含む2ライン以上の全身化学療法歴のある再発・難治性濾胞性リンパ腫の日本人患者

レジメン(治療法)

単回リンパ球除去化学療法(フルダラビン+シクロホスファミド)施行後、ブレヤンジを単回静脈内投与

評価項目

主要評価項目:Lugano分類(2014年)に基づく独立中央判定による客観的奏効率(ORR) 副次評価項目:完全奏効(CR)割合、奏効持続期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性

結果

有効性

追跡期間中央値31ヵ月時点において、主要評価項目であるORRは100%(9/9例、95%信頼区間:66.4%-100%)であり、全例でCRを達成した。 DOR中央値およびPFS中央値はいずれも未到達であり、24ヵ月(2年)奏効持続割合および無増悪生存率はともに88.9%(95% 信頼区間:43.3-98.4%)であった。追跡期間中に再発を認めたのは1例のみであった。 またデータカットオフ時点で、死亡例は認めなかった。

安全性

サイトカイン放出症候群(CRS)発現率は全グレードで30%(3/10例)、神経学的な有害事象(NEs)の発現率は全グレードで10%(1/10例)、感染症発現率は全グレードで30%(3/10例)であり、いずれにおいてもグレード3以上は認められなかった。

結論

今回の結果から、2ライン以上の全身化学療法歴のある再発・難治性濾胞性リンパ腫の日本人において、ブレヤンジが効果的な治療選択肢であり、管理可能な安全性プロファイルであることが示された。 参照元: Efficacy and safety of lisocabtagene maraleucel in adult Japanese patients with relapsed or refractory follicular lymphoma: 31-month follow-up of the phase 2 TRANSCEND FL study(Int J Clin Oncol 2026 doi:10.1007/s10147-026-03199-5)
ニュース 悪性リンパ腫 CAR-Tブレヤンジ濾胞性リンパ腫

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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