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早期切除可能な非小細胞肺がんに対する周術期キイトルーダ+化学療法、日本人サブグループでも効果を実証 JTO Clinical and Research Reportsより

[公開日] 2026.10.26[最終更新日] 2026.10.19

2026年10月、医学誌「JTO Clinical and Research Reports」にて、過去に治療歴のない早期切除可能な非小細胞肺がん(NSCLC:II期、IIIA期、IIIB[N2]期相当)の日本人患者82例(キイトルーダ群 39例、プラセボ群 43例)を対象に、周術期(術前・術後)の抗PD-1抗体キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)+シスプラチン併用化学療法の有効性と安全性を比較評価したグローバル第3相臨床試験(KEYNOTE-671試験)の日本人サブグループ解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

治療歴のない切除可能な非小細胞肺がん(NSCLC:II期、IIIA期、またはIIIB[N2]期)の日本人成人患者

レジメン(治療法)

試験群:術前療法としてのキイトルーダ+シスプラチン併用化学療法→術後療法としてのキイトルーダ(n=39) 対照群:術前療法としてのプラセボ+シスプラチン併用化学療法→術後療法としてのプラセボ(n=43)

評価項目

主要評価項目:無イベント生存期間(EFS)、全生存期間(OS) 副次評価項目:病理学的完全奏効(pCR)率、主要な病理学的奏効(mPR)率、安全性

結果

有効性

無作為化からデータカットオフまでの期間の中央値52.7ヵ月(32.7-74.9ヵ月)時点における結果は以下の通り。 48ヵ月EFS率は、試験群で60.3%(95%信頼区間:42.8-74.0)に対して対照群で39.2%(95%信頼区間:24.8-53.4)、ハザード比は0.54(95%信頼区間:0.29-1.02)であった。 48ヵ月OS率は、試験群で79.5%(95%信頼区間:63.1-89.2)に対して対照群で68.9%(95%信頼区間:52.4-80.7)であり、試験群で改善傾向が認められた(ハザード比:0.76、95%信頼区間:0.33-1.78)。

安全性

グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は、試験群で59%(23/39例)に対して対照群で47%(20/43例)であった。 治療関連の有害事象による死亡例は認められなかった。

結論

周術期キイトルーダ+化学療法は、安全性プロファイルも管理可能な範囲であり、早期NSCLCの日本人に対する使用が支持された。 参照元: Perioperative Pembrolizumab in Japanese Participants With Early-Stage NSCLC: Subgroup Analysis From KEYNOTE-671(JTO Clin Res Rep 2026 doi: 10.1016/j.jtocrr.2026.101009.)
ニュース 肺がん キイトルーダペムブロリズマブ周術期非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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