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再発・難治性多発性骨髄腫に対するイベルドミド+ダラキューロ+デキサメタゾン、MRD陰性完全奏効率を有意に改善 The Lancet Oncologyより

[公開日] 2026.10.22[最終更新日] 2026.10.19

2026年9月25日、医学誌「The Lancet Oncology」にて、1-2ラインの前治療歴を有する再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)を対象に、新規経口セレブロンE3リガーゼモジュレーター(CELMoD)イベルドミド+ダラキューロ(一般名:ダラツムマブ)+デキサメタゾンの有効性と安全性を評価した国際多施設共同第3相臨床試験(EXCALIBER-RRMM試験)の主要評価項目の一つであるMRD(微小残存病変)陰性完全奏効の解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

1-2ラインの標準的治療歴(前治療への少なくとも部分奏効達成後に病勢進行)を有する再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)成人患者

レジメン(治療法)

試験群:イベルドミド+ダラキューロ+デキサメタゾン(n=207) 対照群:ベルケイド+ダラキューロ+デキサメタゾン(n=213)

評価項目

主要評価項目:いずれかの時点におけるMRD陰性完全奏効(CR)率、無増悪生存期間(PFS)

結果

有効性

追跡期間15.7ヵ月時点において、主要評価項目であるMRD陰性CR率は、試験群で41%に対して対照群で21%であり、試験群における統計的に有意な改善が認められた(オッズ比:2.8、95%信頼区間:1.8-4.3、p<0.0001)。

安全性

グレード3または4の有害事象(AE)発現率は、試験群で92%に対して対照群で70%であった。主なAEは、好中球減少症(試験群:84% vs 対照群:11%)、感染症(39% vs 22%)であり、大部分は標準的な支持療法で管理可能であった。また重篤な有害事象(SAE)発現率は、試験群で58%に対して対照群で41%であり、最も多かったのは肺炎(18% vs 6%)であった。 治験薬との関連が否定できない死亡(グレード5)は、試験群で1%(3例:敗血症、リステリア脳炎、原因不明 各1例)に対して対照群で1%(2例:敗血症および肺炎、敗血症 各1例)であった。

結論

本研究結果は、再発・難治性多発性骨髄腫に対する高い有効性を持つ新たな治療選択肢として、イベルドミド併用療法を支持するものである。もう一つの主要評価項目であるPFSは、現在解析中である。 参照元: Iberdomide plus daratumumab and dexamethasone versus daratumumab, bortezomib, and dexamethasone in patients with relapsed or refractory multiple myeloma (EXCALIBER-RRMM): an open-label, randomised, controlled, phase 3 trial(Lancet Oncol 2026 doi: 10.1016/S1470-2045(26)00450-X.)
ニュース 多発性骨髄腫 イベルドミド

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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