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自家移植非適応の初発多発性骨髄腫に対するダラザレックス+ベルケイド+レブラミド+デキサメタゾン、無増悪生存期間を有意に改善 Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2026.10.21[最終更新日] 2026.10.13

2026年9月25日、学会誌「Journal of Clinical Oncology」にて、自家造血幹細胞移植非適応(または移植延期)の未治療の初発多発性骨髄腫(NDMM)を対象に、抗CD38抗体ダラザレックス(一般名:ダラツムマブ)+ベルケイド(一般名:ボルテゾミブ)+レブラミド(一般名:レナリドミド)+デキサメタゾンの有効性と安全性を評価した国際多施設共同第3相臨床試験(CEPHEUS試験)の移植非適応(TIE)サブグループ解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

主解析集団のうち、自家造血幹細胞移植非適応(年齢70歳以上、または18〜69歳で高用量化学療法・自家移植の耐容性に影響を与える併存疾患を1つ以上有する)の未治療初発多発性骨髄腫(NDMM)患者

レジメン(治療法)

試験群:ダラザレックス+ベルケイド+レブラミド+デキサメタゾン(n=144) 対照群:ベルケイド+レブラミド+デキサメタゾン(n=145)

評価項目

主要評価項目:全体解析における完全奏効(CR)達成患者でのMRD(微小残存病変)陰性率 今回のサブグループ解析では、MRD陰性率、持続的MRD陰性率(12ヵ月以上および24ヵ月以上)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性が評価された。

結果

有効性

試験群におけるMRD陰性率は60.4%に対して対照群では39.3%であり、統計学的に有意な向上を示した(p=0.0004)。またMRD陰性状態が12ヵ月以上持続した割合は、試験群の47.2%に対して対照群で28.3%(p=0.0010)、24ヵ月以上持続した割合は試験群の40.3%に対して対照群で22.8%(p=0.0015)であった。 両群におけるPFSのハザード比は0.51(95%信頼区間:0.35-0.74、p=0.0003)、また今回の解析時点(追跡期間中央値58.7ヵ月)においてOSは未成熟であったが、試験群で改善の傾向が認められた(ハザード比:0.66、95%信頼区間:0.42-1.03)。

安全性

有害事象(AE)の発現状況は各薬剤の既知の安全性プロファイルと一貫しており、予期せぬ毒性は観察されなかった。

結論

今回の結果から、NDMMのTIE集団に対するダラザレックス+ベルケイド+レブラミド+デキサメタゾン併用療法はPFSの改善につながり、標準療法としての使用を支持する結果である。 参照元: Daratumumab Plus Bortezomib, Lenalidomide, and Dexamethasone in Newly Diagnosed Multiple Myeloma: Transplant-Ineligible Subgroup Analysis of CEPHEUS(J Clin Oncol. 2026 Sep 25:JCO2600401. doi: 10.1200/JCO-26-00401.)
ニュース 多発性骨髄腫 DVRd療法

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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