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胆道がん切除後のS-1術後補助化学療法、長期的な生存ベネフィットを立証 Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2026.10.14[最終更新日] 2026.10.14

2026年9月23日、医学誌「Journal of Clinical Oncology」にて、根治切除を受けた胆道がんを対象に、経口フッ化ピリミジン系抗がん剤S-1による術後補助化学療法の長期有効性を検証した第3相試験(ASCOT試験)の5年追跡最終解析(最終結果)が日本から報告された。

試験デザイン

対象

日本国内の多施設で治癒切除を受けた胆道がん患者

レジメン(治療法)

S-1群:術後にS-1経口投与(n=218) 経過観察群:術後無治療で経過観察(n=222)

評価項目

主要評価項目:ITT集団における全生存期間(OS) 副次評価項目:無再発生存期間(RFS)、安全性等

結果

有効性

追跡期間中央値61.5ヵ月時点において、主要評価項目であるOSの中央値は、S-1群で8.2年に対して経過観察群で5.9年、また5年生存率はS-1群で64%に対して経過観察群で52%、ハザード比0.72(95%信頼区間:0.55-0.95、片側p=0.01)であった。 RFSの中央値は、S-1群で6.1年に対して経過観察群で3.5年、層別化を行わない場合および(原発腫瘍の部位およびリンパ節転移の有無によって)層別化した場合のハザード比は、それぞれ0.80(95%信頼区間:0.62-1.03)および0.76(95%信頼区間:0.59-0.98)であった。 S-1による治療効果は、サブグループ間でおおむね一貫して認められた。

結論

今回の結果は、補助療法としてのS-1による持続的な有効性を確認するものであり、胆道がんに対する確立された術後療法として、S-1の使用を裏付けるものである。 参照元: A Five-Year Follow-Up of the Phase III ASCOT Trial of Adjuvant S-1 After Resection for Biliary Tract Cancer(J Clin Oncol 2026 doi: 10.1200/JCO-26-00017.)
ニュース 胆道がん S-1術後療法

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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