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原発不明がんにおけるがんゲノムプロファイリング検査の早期実施、予後の改善を示す Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2026.10.07[最終更新日] 2026.10.05

2026年9月3日、医学誌「Journal of Clinical Oncology」にて、未治療の原発不明がん(CUP)のうち、導入化学療法(3サイクル)により病状コントロールが得られた患者を対象に、包括的がんゲノムプロファイリング検査(CGP)に基づく個別化治療とプラチナ製剤併用化学療法の継続(3サイクル)を比較検証した国際多施設共同ランダム化第2相臨床試験(CUPISCO試験)の1年以上の追加追跡に基づく最新解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

未治療の予後不良原発不明がん(CUP)で、プラチナ製剤併用導入化学療法(3サイクル)後に病勢進行が認められない患者436例

レジメン(治療法)

MGT群: CGP結果に基づき、エキスパートパネルでの協議を経て治験医師が選択した分子標的治療・免疫療法等の個別化治療(MGT)を実施(n=326) 化学療法継続群: プラチナ製剤併用化学療法をさらに最大3サイクル継続投与(n=110)

評価項目

主要評価項目: 無増悪生存期間(PFS) 副次評価項目: 全生存期間(OS)、安全性など

結果

有効性

追跡期間中央値37.0ヵ月(0.0-67.8ヵ月)時点における解析結果は以下の通り。 主要評価項目であるPFSの中央値は、MGT群で6.1ヵ月に対して化学療法継続群で4.4ヵ月、ハザード比は0.75(95%信頼区間:0.59-0.95、p= 0.017)であり、MGT群で有意な改善が認められた。 OSの中央値は、MGT群で15.2ヵ月に対して化学療法継続群で12.8ヵ月、ハザード比は0.79(95%信頼区間:0.61-1.02、p= 0.0689)であり、MGT群で改善傾向が認められた。

安全性

追加の長期追跡調査において、新たな安全性シグナルは特定されなかった。

結論

今回の結果は、予後不良のCUP患者の治療選択肢を決定する上で、初回診断時からCGPを治療戦略に組み込むことの重要性を強く支持するものである。 参照元: Molecularly Guided Therapy Versus Continued Chemotherapy in Unfavorable Cancer of Unknown Primary: Updated Efficacy and Safety From the Randomized, Phase II CUPISCO Study(J Clin Oncol 2026 doi: 10.1200/JCO-25-02974.)
ニュース 原発不明がん CGP検査

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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