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EGFR変異陽性非小細胞肺がんに対する術後タグリッソ、8年全生存期間の改善を示す Journal of Thoracic Oncology

[公開日] 2026.09.28[最終更新日] 2026.09.25

2026年9月13日、医学誌「Journal of Thoracic Oncology」にて、完全切除後のEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、術後療法としての第3世代EGFR-TKIタグリッソ(一般名:オシメルチニブ)の有効性を検証した国際多施設共同第3相臨床試験(ADAURA試験)の8年全生存期間(OS)追跡事後解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

EGFR遺伝子変異陽性(Exon 19 deletion または L858R)で、外科的完全切除を受けたIB-IIIA期の非小細胞肺がん(NSCLC)患者

レジメン(治療法)

682例の登録患者を、以下の群に1:1でランダム化した。 試験群:タグリッソを最長3年間経口投与 対照群:プラセボを経口投与

評価項目

今回は、探索的評価項目である全生存期間(OS)の長期解析結果が報告された。

結果

有効性

II-IIIA期の集団における8年生存率は、試験群で74%に対して対照群で58%、OSのハザード比は0.53(95%信頼区間:0.38-0.75)であった(追跡期間中央値はそれぞれ92.0カ月、68.5カ月)。またIB-IIIA期の集団における8年生存率は、試験群で79%に対して対照群で64%、OSのハザード比は0.52(95%信頼区間:0.39-0.71)であった(追跡期間中央値はそれぞれ93.3カ月、79.6カ月)。 EGFR変異タイプ別におけるOSのハザード比は、Exon 19 deletion(Ex19del)変異例で0.45(95%信頼区間:0.29-0.68)、Exon 21 L858R変異例で0.72(95%信頼区間:0.46-1.11)であり、その他の主要サブグループにおいても、タグリッソ投与によるOS改善傾向が一貫して認められた。

結論

今回の長期解析結果は、EGFR変異陽性切除可能非小細胞肺がんにおける術後療法として最も長いOS解析結果であり、タグリッソ術後療法の標準療法としての確立を支持するものである。 なお、この結果は、今年の世界肺癌学会(WCLC)における発表と同時に論文掲載となったデータである。 参照元: Adjuvant Osimertinib in Resected EGFR-Mutated Stage IB-IIIA Non-Small Cell Lung Cancer: Exploratory 8-year Overall Survival Landmark Update from the ADAURA Trial [161/175](J Thorac Oncol 2026 doi: 10.1016/j.jtho.2026.104179.)
ニュース 肺がん EGFRオシメルチニブタグリッソ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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