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RAS/BRAF野生型転移性大腸がんにおけるm-FOLFOXIRIとアービタックスまたはアバスチン併用療法の長期解析結果 Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2026.09.24[最終更新日] 2026.09.15

2026年8月27日、医学誌「Journal of Clinical Oncology」にて、RAS野生型切除不能・再発大腸がんの初回治療におけるm-FOLFOXIRI(イリノテカン+オキサリプラチン+レボホリナート+フルオロウラシル)+抗EGFR抗体アービタックス(一般名:セツキシマブ)併用療法とm-FOLFOXIRI+抗VEGF抗体アバスチン(一般名:ベバシズマブ)併用療法を比較評価した臨床試験(DEEPER試験/JACCRO CC-13)の最終生存解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

RAS野生型切除不能・再発大腸がん成人患者

レジメン(治療法)

試験群:m-FOLFOXIRI+アービタックス併用療法(n=86) 対照群:m-FOLFOXIRI+アバスチン併用療法(n=92) ※RAS/BRAF野生型および左側腫瘍の患者

結果

有効性

既にRAS野生型転移性大腸がんにおいて、試験群の方が優れた反応の深さを示すことが報告されている。今回は、RAS/BRAF野生型および左側腫瘍に焦点を当てた最終生存アウトカムおよび探索的サブグループ解析について報告された。 プロトコル通りに治療を完了した集団においては、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)に有意差は認められなかった。 RAS/BRAF野生型および左側腫瘍を有する患者においては、試験群は対照群と比較してPFS中央値の改善が認められた(14.8ヶ月 vs 11.9ヶ月、ハザード比は0.71、95%信頼区間:0.52-0.97、p=0.029)。またOSの中央値は、試験群で50.2ヶ月に対して対照群で40.2ヶ月であった(ハザード比は0.74、95%信頼区間:0.53-1.05)。 探索的解析では、試験群のアービタックス併用療法は、男性患者(ハザード比は0.59、p=0.016)および肝外病変を有する患者(ハザード比は0.60、p=0.014)において、OSの延長と関連していた。

結論

DEEPER試験は、m-FOLFOXIRI+アービタックスが優れた深い腫瘍縮小効果を達成し、RAS/BRAF野生型かつ左側病変の患者において良好な予後と関連する可能性が示された。またサブグループ解析の結果、男性および肝外病変を有する患者における有効性も示唆された。 参照元: Long-Term Survival Outcomes of Modified-FOLFOXIRI Plus Cetuximab Versus Bevacizumab in RAS/ BRAF Wild-Type Metastatic Colorectal Cancer: Final Analysis of the DEEPER Trial(J Clin Oncol 2026 doi: 10.1200/JCO-26-00355.)
ニュース 大腸がん アービタックスアバスチンセツキシマブベバシズマブ

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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