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既治療のRAS遺伝子変異陽性非小細胞肺がんに対するダラクソンラシブ、第1/2相試験で30%を超える抗腫瘍活性示す The New England Journal of Medicineより

[公開日] 2026.09.18[最終更新日] 2026.09.15

2026年9月3日、医学誌「The New England Journal of Medicine」にて、前治療歴のある進行・転移性のRAS遺伝子変異陽性非小細胞肺がんを対象に、新規の経口マルチRAS阻害薬ダラクソンラシブの有効性と安全性を評価した第1/2相多施設共同臨床試験(RMC-6236-001試験)の解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

前治療歴を有する進行・転移性(IV期)のRAS変異陽性非小細胞肺がん患者

レジメン(治療法)

ダラクソンラシブを1日1回10mgから400mgまで経口投与

評価項目

主要評価項目:安全性 副次評価項目:治験医師判定による客観的奏効率(ORR:完全奏効[CR]または部分奏効[PR])、奏効期間(DOR)

結果

データカットオフ(2025年7月21日)時点で登録され、300mg以下の用量で治療を受けた患者136例の安全性および有効性の解析結果が報告された。 全グレードの有害事象(AE)発現率は99%であり、主な症状は皮疹、下痢、悪心、嘔吐、粘膜炎/口内炎であった。グレード3以上のAE発現率は54%であり、主な症状は、肺炎10%、下痢9%、皮疹8%、貧血5%であった。グレード5の有害事象(死亡)は4例で報告された。 ORRは、ダラクソンラシブ投与量が120mg/日以下の集団で31%、160-220mg/日の集団で34%、300mg/日の集団で37%であった。

結論

前治療歴を有する転移性RAS変異陽性非小細胞肺がんに対し、経口RAS(ON)マルチ阻害薬daraxonrasib(300mg/日以下)は、54%にGrade3以上の有害事象が認められ、30%を超える抗腫瘍活性を示した。 現在、日本人も含む国際第3相共同試験RASolve301試験にて、ドセタキセルを比較対象として検討が進行中である。 参照元: Daraxonrasib for Previously Treated RAS-Mutant Non-Small-Cell Lung Cancer(N Engl J Med 2026 doi: 10.1056/NEJMoa2504059.)
ニュース 肺がん RASダラクソンラシブ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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