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切除可能非小細胞肺がんに対する周術期イミフィンジ併用療法、持続的な有効性を示す Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2026.09.17[最終更新日] 2026.09.14

2026年8月28日、医学誌「Journal of Clinical Oncology」にて、未治療の切除可能な早期および局所進行非小細胞肺がんを対象に、周術期(術前・術後)の抗PD-L1抗体イミフィンジ(一般名:デュルバルマブ)併用療法の有効性と安全性を検証した国際多施設共同第3相臨床試験(AEGEAN試験)の全患者治療完了後における最新の解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

未治療の切除可能な早期・局所進行NSCLC成人患者(II期、IIIA期、IIIB期[N2])

レジメン(治療法)

試験群:術前療法としてイミフィンジ+プラチナ製剤併用化学療法→手術→術後療法としてイミフィンジ 対照群:術前療法としてプラセボ+プラチナ製剤併用化学療法→手術→術後療法としてプラセボ

評価項目

主要評価項目: EFS(無イベント生存期間)および pCR(病理学的完全奏効)率 副次評価項目: DFS(無病生存期間:手術施行集団)、OS(全生存期間)、安全性

結果

有効性

追跡期間中央値25.9ヵ月時点における解析結果は以下の通り。 主要評価項目であるEFSのハザード比は0.69(95%信頼区間:0.55-0.88)であり、初回解析結果と同様、周術期イミフィンジ併用群によるイベント発生(増悪・再発・死亡)リスクの有意な低減効果が維持された。 手術実施症例におけるDFSのハザード比は0.66(95%信頼区間:0.47-0.92)であり、手術を完遂した患者群において、イミフィンジ投与による改善が認められた。 また、OSのハザード比は0.89(95%信頼区間:0.70-1.14)であり、イミフィンジ投与による死亡リスクの改善傾向が認められた(追跡調査継続中)。

安全性

術後療法期におけるグレード3/4の有害事象発現率は、試験群で15.4%に対して対照群で10.6%であった。

結論

今回の結果は、切除可能非小細胞肺がんにおける新たな治療選択肢としての周術期イミフィンジ併用療法の使用を支持するものである。 参照元: Perioperative Durvalumab for Resectable Non-Small Cell Lung Cancer: Updated Outcomes From the Phase III AEGEAN Trial(J Clin Oncol 2026 doi: 10.1200/JCO-25-02659.)
ニュース 肺がん イミフィンジデュルバルマブ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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