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切除可能な非小細胞肺がんにおける周術期キイトルーダ併用療法、5年追跡調査でも持続的かつ臨床的に意義のある効果を示す Annals of Oncologyより

[公開日] 2026.09.11[最終更新日] 2026.09.11

2026年8月21日、医学誌「Annals of Oncology」にて、未治療の切除可能な早期および局所進行非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、周術期(術前・術後)の抗PD-1抗体キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)併用療法の有効性と安全性を検証した国際多施設共同第3相臨床試験(KEYNOTE-671試験)の5年長期追跡解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

未治療の切除可能な早期・局所進行NSCLC成人患者(II期、IIIA期、IIIB期[N2])

レジメン(治療法)

試験群:術前療法としてキイトルーダ+プラチナ製剤併用化学療法投与→手術→術後療法としてキイトルーダ投与(n=397) 対照群:術前療法としてプラセボ+プラチナ製剤併用化学療法投与→手術→術後療法としてプラセボ投与(n=400)

評価項目

主要評価項目: 治験医評価による無イベント生存期間(EFS)および全生存期間(OS)

結果

有効性

追跡期間中央値60.4ヵ月(42.6–85.8ヵ月)時点における解析結果は以下の通り。 5年無イベント生存率は、試験群で49.9%(95%信頼区間:44.6-55.0)に対して対照群で26.5%(95%信頼区間:21.7-31.5)、ハザード比は0.58(95%信頼区間:0.48-0.69)であり、キイトルーダの効果が長期的に維持されていることが示された。 また5年全生存率は、試験群で64.6%(95%信頼区間:59.5-69.2)に対して対照群で53.6%(95%信頼区間:48.3-58.6)、ハザード比は0.74(95%信頼区間:0.59-0.92)であり、5年追跡後も明確な生存ベネフィットが示された。

安全性

長期追跡においても、対照群と比較して試験群での健康関連QOLの低下は認められなかった。また、5年追跡後においても新たな安全性シグナルは観察されず、各薬剤の既知の安全性プロファイルと一貫していた。

結論

切除可能な早期・局所進行非小細胞肺がんに対する術前キイトルーダ+化学療法および術後キイトルーダ単独療法からなる周術期併用療法は、5年追跡においても持続的かつ臨床的に意義のある改善を示した。 本解析結果は、切除可能早期非小細胞肺がんに対する標準治療としての周術期キイトルーダ併用療法の使用をさらに裏付ける結果である。 参照元: Five-Year Outcomes of Perioperative Pembrolizumab for Early-Stage Non-Small-Cell Lung Cancer From the Randomized KEYNOTE-671 Study(Ann Oncol 2026 doi: 10.1016/j.annonc.2026.08.005.)
ニュース 肺がん キイトルーダペムブロリズマブ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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