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未治療の進行・再発食道扁平上皮がんに対するオプジーボ併用療法、5年追跡解析において一貫した持続的OS延長効果を実証 Annals of Oncologyより

[公開日] 2026.08.27[最終更新日] 2026.08.20

2026年8月10日、医学誌「Annals of Oncology」にて、切除不能な進行・再発食道扁平上皮がんに対する初回治療として、抗PD-1抗体オプジーボ(一般名:ニボルマブ)+化学療法併用、およびオプジーボ+抗CTLA-4抗体ヤーボイ(一般名:イピリムマブ)併用療法を、化学療法単独群と比較検証した国際多施設共同オープンラベル第3相臨床試験(CheckMate 648試験)の追跡期間最低5年の解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

治療歴のない切除不能な進行・再発または遠隔転移性の食道扁平上皮がん患者

レジメン(治療法)

オプジーボ+化学療法群:オプジーボ(240mg 2週間ごと)+フルオロウラシル+シスプラチン併用 オプジーボ+ヤーボイ群:オプジーボ(3mg/kg 2週間ごと)+ヤーボイ(1mg/kg 6週間ごと)の化学療法フリー併用 化学療法単独群:フルオロウラシル+シスプラチン併用

評価項目

主要評価項目:腫瘍細胞PD-L1 ≥1%患者における盲検下独立中央判定(BICR)による全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS) 主な副次評価項目:全無作為化患者集団におけるBICR判定によるOSおよびPFS

結果

有効性

最低追跡期間60ヵ月における有効性の結果は以下の通り。 PD-L1≥1%の患者集団において、オプジーボ+化学療法群と化学療法群のOSのハザード比は0.62(95%信頼区間:0.48-0.79)、オプジーボ+ヤーボイ群と化学療法群のハザード比は0.62(95%信頼区間:0.48-0.80)であり、オプジーボ併用群におけるOSの持続的な改善が認められた。 同集団において、オプジーボ+化学療法群と化学療法群のPFSのハザード比は0.67(95%信頼区間:0.51-0.88)であり、有意な改善が認められた。一方、オプジーボ+ヤーボイ群と化学療法群のハザード比は1.03(95%信頼区間:0.78-1.35)であり、統計的有意差は認められなかった。 また全無作為化患者集団におけるOSのハザード比は、オプジーボ+化学療法群と化学療法群およびオプジーボ+ヤーボイ群と化学療法群のいずれの比較においても、0.77(95%信頼区間:0.65-0.92)であった。

安全性

治療関連有害事象(TRAE)のGrade 3/4発現率は、オプジーボ+化学療法群で49%、オプジーボ+ヤーボイ群で33%、化学療法単独群で37%であった。 また5年の長期追跡において、新たな安全性シグナルは観察されなかった。

結論

5年間の長期追跡において、オプジーボを含む併用療法(化学療法併用およびヤーボイ併用)は、未治療の進行・再発食道扁平上皮がんに対し、化学療法単独と比較して持続的な全生存期間の延長効果を示した。 今回の結果は、進行・再発食道扁平上皮がんの初回治療における標準治療としてのオプジーボ併用療法の臨床的有用性を支持するものである。 参照元: Nivolumab plus chemotherapy or ipilimumab versus chemotherapy as first-line treatment for advanced esophageal squamous cell carcinoma: 5-year follow-up results from CheckMate 648(Ann Oncol 2026 doi: 10.1016/j.annonc.2026.08.001.)
ニュース 食道がん イピリムマブオプジーボニボルマブヤーボイ扁平上皮

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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