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再発・難治性多発性骨髄腫に対するタービー、深く持続的な奏効と良好な安全性を示す Bloodより

[公開日] 2026.08.24[最終更新日] 2026.08.24

2026年8月6日、医学誌「Blood」にて、再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)を対象に、がん細胞上のGPRC5D(G protein-coupled receptor class C group 5 member D)とT細胞上のCD3を標的とした二重特異性抗体タービー(一般名:トアルクエタマブ)の有効性と長期安全性を評価した第1/2相臨床試験(MonumenTAL-1試験;NCT03399799/ NCT04634552)の3年追跡結果が報告された。

試験デザイン

対象

再発性・難治性多発性骨髄腫患者

レジメン(治療法)

T細胞リダイレクト療法(TCR)未治療コホート: タービーを毎週投与(n=143)または隔週投与(n=154) TCR既治療コホート:タービーを毎週または隔週投与(n=78) ※TCR:CAR-T細胞療法や二重特異性抗体のように患者自身のT細胞や抗体を利用してがん細胞を攻撃する治療法

評価項目

主要評価項目: 全奏効率(ORR) 副次評価項目: 完全奏効以上(≥CR)率、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性

結果

有効性

追跡期間の中央値は、TCR未治療の毎週投与コホートで38ヶ月、隔週投与コホートで31ヶ月、TCR既治療コホートで30ヶ月であった。 全体の奏効率は67-74%、完全奏効以上の達成率は33-42%であった。 3つのコホートにおけるPFSの中央値は、TCR未治療の毎週投与コホートで7.5ヶ月、隔週投与コホートで11.2ヶ月、TCR既治療コホートで7.7ヶ月であった。OSの中央値はそれぞれ34.0ヶ月、未到達、28.3ヶ月であり、36ヶ月OS率は、それぞれ49.3%、60.8%、44.6%であった。

安全性

最も多く発現が認められた有害事象(AE)は、サイトカイン放出症候群(73–79%、うちグレード3/4は0.6–2.1%)、味覚障害(72–76%)、感染症(61–78%、うちグレード3/4は21–26%)であった。また運動失調/平衡感覚障害が5.3%(グレード4/5はなし)に認められた。 有害事象による減量および投与中止率は低値に維持されており、トアルクエタマブに関連する死亡例は報告されなかった。

結論

3年間の追跡結果により、タービーの高く深い奏効および効果の持続が示された。長期的な安全性プロファイルはこれまでの結果と同等であり、既に承認されているBCMA標的二重特異性抗体に比べ、高グレードの感染症リスクが低いことが引き続き示された。 参照元: Talquetamab in patients with relapsed/refractory multiple myeloma: 3-year follow-up of the phase 1/2 MonumenTAL-1 study(Blood 2026. doi: 10.1182/blood.2025031994.)
ニュース 多発性骨髄腫 タービートアルクエタマブ

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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