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免疫チェックポイント阻害剤既治療の進行淡明細胞型腎細胞がんに対するウェリレグ+レンビマ、カボメティクス単独と比較して無増悪生存期間を有意に延長 The Lancetより

[公開日] 2026.08.21[最終更新日] 2026.08.17

2026年8月12日、医学誌「The Lancet」にて、免疫チェックポイント阻害剤(抗PD-1/PD-L1抗体)による治療歴を有する切除不能な局所進行または再発・遠隔転移性の淡明細胞型腎細胞がんを対象に、HIF-2α阻害薬ウェリレグ(一般名:ベルズチファン)+チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)レンビマ(一般名:レンバチニブ)併用療法と、標準治療の一つであるカボメティクス(一般名:カボザンチニブ)単独療法を比較検証した国際多施設共同オープンラベル第3相試験(LITESPARK-011試験)の第2回中間解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

抗PD-1/PD-L1抗体(血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)TKI投与歴の有無は問わず)による前治療歴を有する切除不能局所進行または転移性IV期淡明細胞型腎細胞がん患者

レジメン(治療法)

試験群:ウェリレグ+レンビマの経口投与(n=371) 対照群:カボメティクス経口投与(n=376)

評価項目

主要評価項目:盲検下独立中央判定(BICR)による無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS) 副次評価項目:客観的奏効率(ORR)、奏効期間(DOR)、安全性

結果

追跡期間中央値29.0ヵ月時点における解析結果は以下の通り。

有効性

主要評価項目であるPFSの中央値は、試験群で14.8ヵ月(95%信頼区間:11.2-16.6)に対して対照群で10.7ヵ月(95%信頼区間:9.2-11.1)、ハザード比は0.70(95%信頼区間:0.59-0.84、片側p < 0.0001)であり、試験群で有意な改善が認められた。 またもうひとつの主要評価項目であるOSの中央値は、試験群で34.9ヵ月(95%信頼区間:27.5-未達)に対して対照群で27.6ヵ月(95%信頼区間:24.0-31.4)、ハザード比は0.85(95%信頼区間:0.68-1.05、片側 p = 0.061)であり、試験群で改善傾向は認められたものの、統計学的有意な差には至らなかった。

安全性

治療中に発現したGrade 3以上の有害事象(TEAE)の発現率は、試験群で84%(311/370例)に対して対照群で83%(307/371例)と同等であった。 両群で最も高頻度に認められた毒性は高血圧(試験群で31%に対して対照群で29%)であった。また治療関連死は、試験群で2例に対して対照群で1例報告された。 その他の全体の毒性プロファイルは各薬剤におけるプロファイルと一貫していた。

結論

ウェリレグ+レンビマ併用療法は、OSの統計的有意差は示されてはいないものの、PFSの改善および良好な忍容性が認められ、PD-1/PD-L1抗体治療後の淡明細胞型腎細胞がんに対する新規の標準治療となる可能性が示唆された。 参照元: Belzutifan plus lenvatinib versus cabozantinib in patients with previously treated advanced renal cell carcinoma (LITESPARK-011): an open-label, randomised, controlled, phase 3 trial(Lancet 2026. doi: 10.1016/S0140-6736(26)01089-5.)
ニュース 腎臓がん ウェリレグカボザンチニブカボメティクスベルズチファン淡明細胞型

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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