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PD-L1 TPS ≥50%の未治療進行非小細胞肺がんに対するキイトルーダ+ポートラーザ、高い奏効率を示す Clinical Cancer Researchより

[公開日] 2026.08.12[最終更新日] 2026.08.05

2026年7月27日、医学誌「Clinical Cancer Research」にて、PD-L1 TPS ≥50%の未治療進行非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、初回治療としての抗PD-1抗体キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)と抗EGFR抗体ポートラーザ(一般名:ネシツムマブ)の併用療法を検証した国内多施設共同オープンラベル単群第2相K-TAIL-202試験の解析結果が報告された。

試験デザイン

対象

PD-L1 TPS ≥50%の未治療の進行NSCLC成人患者

レジメン(治療法)

キイトルーダ+ポートラーザ(n=50)

評価項目

主要評価項目:研究者判定による客観的奏効率(ORR) 副次評価項目:無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性

結果

有効性

主要評価項目であるORRは76.0%(95%信頼区間:61.9-86.9%、p<0.0001)、そのうち完全奏効(CR)が2.0%(1例)、部分奏効(PR)が74.0%(37例)、病勢安定(SD)が10.0%(5例)、病勢進行(PD)が8.0%(4例)、評価不能が6.0%(3例)であった。 PFSの中央値は15.7ヵ月、OSの中央値は解析時点では未到達であった。

安全性

主な治療関連有害事象(全グレード)は、発疹(64.0%)、低マグネシウム血症(60.0%)であり、ポートラーザの既知の副作用プロファイルと一致していた。 重篤な有害事象としては、Grade 3の間質性肺疾患(ILD)が5例(10.0%)に認められ、Grade 5の心停止が1例(2.0%)報告された。

結論

PD-L1高発現(TPS ≥50%)の進行NSCLC患者に対するキイトルーダ+ポートラーザ併用療法は、高い奏効率と良好なPFSを示し、管理可能な安全性プロファイルを有していることが示された。 今回の結果は、PD-L1高発現の進行NSCLCに対する本併用療法のさらなる臨床開発の必要性を支持するものである。 参照元: Efficacy and safety of necitumumab and pembrolizumab combination therapy in advanced non-small-cell lung cancer with ≥50% PD-L1 expression: A nonrandomized phase II trial(Clin Cancer Res 2026. Doi: 10.1158/1078-0432.CCR-25-2751.)
ニュース 肺がん ネシツムマブポートラーザ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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