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既治療の進展型小細胞肺がんに対するイザロンタマブ ブレンギテカン、二次治療で有望な抗腫瘍効果を示す Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2026.08.10[最終更新日] 2026.08.10

2026年7月24日、医学誌「Journal of Clinical Oncology」にて、既治療の進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)を対象に、EGFRおよびHER3を標的とする二重特異性抗体薬物複合体イザロンタマブ ブレンギテカンの有効性と安全性を検証した多施設共同オープンラベル第1b相臨床試験(用量拡張コホート)の解析結果が報告された。

試験デザイン

対象

全身療法により病勢進行を認めた進展型小細胞肺がん成人患者さん(52例)

レジメン(治療法)

イザロンタマブ ブレンギテカン単剤療法を点滴投与

評価項目

主要評価項目:客観的奏効率(ORR)、安全性・毒性/耐容性 副次評価項目:病勢コントロール率(DCR)、奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS) 探索的評価項目:EGFR/HER3発現と臨床アウトカムとの相関解析

結果

有効性

全解析対象52例のORRは48.1%(95%信頼区間:34.0-62.4%)、PFSの中央値は4.1ヵ月(95%信頼区間:3.0-5.5)、OSの中央値は12.2ヵ月(95%信頼区間:9.1-13.2)であった。 二次治療としてイザロンタマブ ブレンギテカンが投与された22例のORRは72.7%(95%信頼区間:49.8-89.3%)、PFSの中央値は6.2ヵ月(95%信頼区間:3.7-8.2)、OSの中央値は15.0ヵ月(95%信頼区間:8.7-未到達)であった。 また、探索的バイオマーカー解析において、HER3タンパク質の発現が、治療効果と関連している可能性が示唆された。

安全性

発現頻度が最も高かった治療関連有害事象(TRAE)は、血液毒性(好中球減少症、血小板減少症、貧血、白血球減少症)であった。

結論

再発・難治性の進展型小細胞肺がんに対する治療(特に二次治療)において、イザロンタマブ ブレンギテカンは高い奏効率と予後改善を示した。 これらの知見に基づき、標準治療薬であるトポテカンを対照群とした第3相国際共同ランダム化比較試験(NCT06500026)が現在進行中である。 参照元: Izalontamab Brengitecan (Iza-Bren), a First-in-Class EGFR-HER3 Bispecific Antibody-Drug Conjugate in Extensive-Stage Small Cell Lung Cancer: Results From a Phase Ib Study(J Clin Oncol 2026. Doi:10.1200/JCO-26-00243.)
ニュース 小細胞肺がん イザロンタマブ ブレンギテカン進展型

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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