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PD-L1高発現の進行非小細胞肺がんにおける初回治療としてのオシペルリマブ+テビムブラ、生存期間の優越性を示さず Journal of Thoracic Oncologyより

[公開日] 2026.07.29[最終更新日] 2026.07.29

2026年7月14日、「Journal of Thoracic Oncology」にて、PD-L1発現率50%以上で未治療の進行非小細胞肺がんを対象に、抗TIGIT抗体オシペルリマブ+抗PD-1抗体テビムブラ(一般名:チスレリズマブ)併用療法の有効性と安全性を、標準治療であるキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)単剤療法と比較検証した第3相ランダム化比較試験(AdvanTIG-302)の結果が報告された。

試験デザイン

対象

PD-L1発現率50%以上で、前治療歴のない局所進行・切除不能なIII期または転移性IV期の非小細胞肺がん患者

レジメン(治療法)

登録患者662例が、以下の群に5:5:2でランダム化された。 A群:オシペルリマブ+チスレリズマブ B群:ペムブロリズマブ単剤 C群:チスレリズマブ単剤

評価項目

主要評価項目:A群 vs B群の全生存期間(OS) 副次評価項目:無増悪生存期間(PFS)、客観的奏効率(ORR)

結果

有効性

2025年5月30日現在のデータカットオフに基づき、事前に設定されていた中間解析が実施されたが、主要評価項目を達成する見込みが極めて低いと判断され、試験は中止となった。 OSの中央値は、A群で31.9ヵ月(95%信頼区間:25.7-評価不能)、B群で29.4ヵ月(95%信頼区間:25.8-35.0)、C群で27.7ヵ月(95%信頼区間:20.0-評価不能)であった。主要評価項目であるA群とB群の比較におけるハザード比は0.97(95%信頼区間:0.76-1.23)であり、統計的有意差は認められなかった。 PFSの中央値は、A群で14.3ヵ月(95%信頼区間:11.5-16.0)、B群で10.5ヵ月(95%信頼区間:8.4-12.6)、C群で16.6ヵ月(95%信頼区間:8.9-26.3)であった。 またORRは、A群で61.0%(95%信頼区間:55.1-66.7%)、B群で48.8%(95%信頼区間:42.9-54.7%)、C群で55.7%(95%信頼区間:44.7-66.3%)であった。

安全性

治療関連有害事象(TRAE)の発現率は、A群で84.3%、B群で79.4%、C群で79.3%であった。

結論

PD-L1高発現の未治療進行非小細胞肺がんの初回治療において、オシペルリマブとテビムブラの併用療法は、標準治療であるキイトルーダ単剤療法と比較して、OSの有意な改善を認めなかった。また安全性に関しては、すべての治療群で良好な忍容性が維持され、既存のプロファイルと一致していた。 参照元: AdvanTIG-302: Phase 3 Study of Ociperlimab (Anti-TIGIT) + Tislelizumab (Anti-PD-1) Versus Pembrolizumab in Untreated, Locally Advanced, Unresectable, or Metastatic Non-Small Cell Lung Cancer With PD-L1 ≥50(J Thorac Oncol 2026. Doi: 10.1016/j.jtho.2026.104089.)
ニュース 肺がん オシペルリマブ非小細胞肺がん

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