• 検索
  • お問い合わせ
  • お知らせ
  • メニュー
  • がん種
  • 特集
  • 治験
  • リサーチ
  • イベント
  • 動画
  • 体験談
  • 患者会
  • 辞典
  • お役立ち

悪液質を合併した進行非小細胞肺がんに対する化学免疫療法+エドルミズ、悪液質の改善が生存期間延長の指標となり得る可能性 Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscleより

[公開日] 2026.07.16[最終更新日] 2026.07.16

2026年8月、医学誌「Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle」にて、悪液質を合併した進行非小細胞肺がんを対象に、初回治療としての化学免疫療法施行時のエドルミズ(一般名:アナモレリン)併用の影響を検証した国内多施設共同前向き観察研究(SPIRAL-ANA)の結果が報告された。

試験デザイン

対象

がん悪液質を伴う進行非小細胞肺がんのうち、化学免疫療法の対象となる患者

レジメン(治療法)

担当医が選択した標準的な化学免疫療法+エドルミズを1日1回空腹時に経口投与

評価項目

主要評価項目: 無増悪生存期間(PFS) ※過去の化学免疫療法単独の悪液質併発非小細胞肺がんの後ろ向き解析から設定された閾値(5ヵ月)を上回るかを検証 副次評価項目:客観的奏効率(ORR)、全生存期間(OS)、12週時点での悪液質改善率(非悪液質状態への移行割合)、安全性

結果

123例が登録され、そのうち114例がFull Analysis Set(全解析集団)に含まれた。年齢中央値は73歳、女性は28例(24.6%)、Performance Status 2は20例(17.5%)であった。

有効性

ORRは57.9%(95%信頼区間:48.7%-66.6%)であった。 主要評価項目であるPFSの中央値は6.2ヵ月(95%信頼区間:4.6-7.7)であり、95%信頼区間の下限(4.6ヵ月)が事前定義された閾値である5ヵ月を超えなかったため、統計学的なPFSの有意な延長効果としては証明されなかった。 またOSの中央値は18.5ヵ月(95%信頼区間:13.1-28.6)であった。 12週時点で評価可能であった85例中61例(71.8%)が、がん悪液質から非悪液質状態へ移行した。また、12週時点でのランドマーク生存解析において、移行を達成した症例は、悪液質が持続した症例と比較して、OSが統計学的に有意に延長した(OSの中央値:19.9ヵ月 vs 7.1ヵ月)。移行症例と持続症例とのハザード比は2.19(95%信頼区間:1.19-4.02、p = 0.0098)であった。

安全性

グレード3以上の有害事象として、高血糖が6例(5.1%)に認められたが、新たな安全性の懸念シグナルは検出されなかった。

結論

エドルミズと化学免疫療法の組み合わせは、がん悪液質を伴う進行した非小細胞肺がんにおけるPFSの延長効果は認めなかったものの、高い確率で悪液質の改善率が高かった。非悪液質状態への移行はOSの改善と関連しており、悪液質の改善が生存利益の指標として機能する可能性が示唆された。 参照元: A Prospective Observational Study of Anamorelin During Chemoimmunotherapy in Non-Small Cell Lung Cancer With Cachexia (SPIRAL-ANA)(J Cachexia Sarcopenia Muscle 2026. Doi: 10.1002/jcsm.70340)
ニュース 肺がん アナモレリンエドルミズがん悪液質非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

おすすめ記事

治験・臨床試験

一覧を見る

リサーチ・調査

一覧を見る

ニュース

一覧を見る

イベント

一覧を見る

動画

一覧を見る

体験談

一覧を見る

患者会

一覧を見る

電話受付:平日(月〜金)10:00-18:00

※オペレーターが受付いたします。内容に応じて専門のスタッフへおつなぎいたします。