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タグリッソ治療後に神経内分泌転換を起こしたEGFR変異陽性進行非小細胞肺がんに対するイミフィンジ+エトポシド+プラチナ製剤併用療法、一定の抗腫瘍活性を示す Lung Cancerより

[公開日] 2026.07.09[最終更新日] 2026.07.09

2026年6月18日、医学誌「Lung Cancer」にて、EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんを対象に、初回治療のタグリッソ(一般名:オシメルチニブ)に対する耐性メカニズムの解明と、増悪後の後方治療を検証する国際共同プラットフォーム第2相試験(ORCHARD)より、小細胞肺がん(SCLC)または大細胞神経内分泌がん(LCNEC)への「神経内分泌転換」が確認された集団に対する、免疫チェックポイント阻害薬イミフィンジ(一般名:デュルバルマブ)+エトポシド+プラチナ製剤併用療法の有効性と安全性の最終結果が報告された。

対象

初回治療としてのタグリッソ投与後に病勢進行が認められ、生検によって小細胞肺がんまたは大細胞神経内分泌がんへの転換が示されたEGFR変異陽性の進行非小細胞肺がん(n=14)

治療法(レジメン)

イミフィンジ+エトポシド+プラチナ製剤→イミフィンジ単剤による維持療法

評価項目

主要評価項目:治験医師判定による客観的奏効率(ORR) 副次評価項目:無増悪生存期間(PFS)、奏効持続期間(DoR)、全生存期間(OS)、安全性

結果

有効性

主要評価項目であるORRは、43%(14例中6例が部分奏効、80%信頼区間:24-63%)であった。 副次評価項目であるDoRの中央値は 4.3ヵ月(95%信頼区間:3.0-評価不能)であり、1例において10ヵ月以上の長期にわたる奏効維持が確認された。 PFSの中央値は4.2ヵ月(95%信頼区間:3.0-5.6ヵ月)、OSの中央値は10.2ヵ月(95%信頼区間:4.3-16.8ヵ月)であった。

安全性

グレード3以上の有害事象は、14例中9例(64%)に認められた。主なものとして血液毒性が認められ、好中球減少症(4例)および好中球数減少(4例)が最も頻度の高い事象であった。 また有害事象による治療中止は1例に認められたが、これは治療関連のものではなかった。 今回の併用療法の安全性プロファイルは、進展型小細胞肺がん(ED-SCLC)などの他のがん種で既に知られている既知の特性と一致しており、新たな安全性の懸念は検出されなかった。

結論

タグリッソによる初回治療後に神経内分泌転換を来したEGFR変異陽性進行非小細胞肺がんに対する、イミフィンジ+エトポシド+プラチナ製剤併用療法は、一定の治療効果を示し、有害事象は既知の安全性プロファイルと一貫していた。 参照元: Durvalumab plus etoposide-platinum in patients with epidermal growth factor receptor (EGFR)-mutated advanced NSCLC and neuroendocrine transformation after first-line osimertinib: ORCHARD(Lung Cancer 2026. doi:10.1016/j.lungcan.2026.109501.)
ニュース 肺がん EGFR非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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