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術後高リスク頭頸部がんに対する週1回シスプラチン併用化学放射線療法、長期追跡でも3週1回法に対する非劣性と良好な生存率を維持 Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2026.07.08[最終更新日] 2026.07.07

2026年6月26日、医学誌「Journal of Clinical Oncology」にて、術後高リスクの局所進行頭頸部扁平上皮がんを対象に、術後化学放射線療法(CRT)におけるシスプラチン(一般名)の「週1回投与法」と従来の標準治療である「3週に1回投与法」を直接比較した第2/3相ランダム化比較試験(JCOG1008)の長期フォローアップ(最終解析)結果が報告された。

試験デザイン

治療法(レジメン)

3週1回群:シスプラチン 100 mg/m²を3週間間隔で最大3サイクル点滴静注(n=132) 週1回群:シスプラチン 40 mg/m²を1週間間隔で最大7サイクル点滴静注(n=129)

評価項目

主要評価項目:全生存期間(OS) 副次評価項目:無再発生存期間(RFS)、局所無再発生存期間(Local RFS)、安全性など

結果

有効性

既に中間解析において、3週1回投与に対する週1回投与の非劣性が示されており、今回は追跡期間中央値5.6年の時点における最終解析が報告された。 5年OS率は、週1回群の71.2%に対して3週1回群で58.7%であり、週1回群における改善傾向が認められ、3週1回群に対する非劣性の基準を満たした(ハザード比:0.76、95%信頼区間:0.52-1.12、[非劣性マージンの上限1.32未満])。 5年のRFS率および5年のLocal RFS率は、いずれも週1回群が3週1回群を数値として上回る結果を維持した。

安全性

治療終了から長期間経過後の晩期有害事象について解析されたが、両群間で10%以上の頻度差が認められるような特定の事象は認められなかった。

結論

5年間の追跡調査により、術後高リスク局所進行頭頸部扁平上皮がん患者において、週1回のシスプラチンを用いた化学放射線療法は、3週1回のシスプラチンを用いた化学放射線療法と比較して、OSにおいて非劣性であることが確認された。これらの結果は、週1回のシスプラチンと放射線療法を併用することが、この患者集団にとって妥当な代替療法であることをさらに支持するものである。 参照元: Long-Term Follow-Up of JCOG1008, a Randomized Phase II/III Trial of Chemoradiotherapy Comparing 3-Weekly Cisplatin With Weekly Cisplatin in Postoperative Head and Neck Cancer(J Clin Oncol 2026. doi: 10.1200/JCO-25-01708.)
ニュース 頭頸部がん 術後化学放射線療法頭頸部扁平上皮がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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