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再発・難治性多発性骨髄腫に対するメジグドミドの上乗せ、無増悪生存期間が2倍以上に延長 The Lancetより

[公開日] 2026.07.06[最終更新日] 2026.06.30

2026年6月14日、医学誌「The Lancet」にて、抗CD38モノクローナル抗体およびレナリドミドによる治療歴を持つ再発または難治性の多発性骨髄腫患者を対象に、次世代の経口セレブロンE3リガーゼモジュレーター(CELMoD)メジグドミドをカイプロリス(一般名:カルフィルゾミブ)+デキサメタゾン(Kd療法)に上乗せした3剤併用療法の有効性と安全性を比較検証した第3相ランダム化比較試験(SUCCESSOR-2)の結果が報告された。

試験デザイン

対象

抗CD38抗体およびレナリドミドを含む1回以上の前治療歴があり、直近の治療中または治療後に病勢進行が確認された再発・難治性の多発性骨髄腫 ※対象患者の86%が抗CD38抗体抵抗性、76%がレナリドミド抵抗性であり、治療選択肢が極めて限定的な集団

治療法(レジメン)

試験群:メジグドミド+カイプロリス+デキサメタゾン(n=288) 対照群:カイプロリス+デキサメタゾン(Kd療法)(n=191)

評価項目

主要評価項目:独立審査判定による無増悪生存期間(PFS) 副次評価項目:全生存期間(OS)、安全性など

結果

有効性

追跡期間中央値10.6ヵ月の時点において、PFSの中央値は試験群で18.0ヵ月に対して対照群で8.3ヵ月であり(ハザード比:0.48、95%信頼区間:0.36-0.63、p<0.0001)、試験群で有意な改善が認められた。 死亡は、試験群で62例(22%)に対して対照群で51例(27%)に認められ、その多くは骨髄腫の病勢進行によるものであった。

安全性

メジグドミドの上乗せにより、主に骨髄抑制と感染症のリスクが増加したものの、多くは標準的な支持療法により管理可能であった。 グレード3または4の有害事象は、試験群で84%に対して対照群で56%に認められた。好中球減少症は試験群で61%に対して対照群で9%、感染症は試験群で34%に対して対照群で16%であった。 治療関連のグレード5(死亡)の有害事象は、試験群で8例(3%)に対して対照群で1例(1%)に認められた。

結論

抗CD38抗体やレナリドミドの治療歴を持つ再発・難治性の多発性骨髄腫において、従来のKd療法に対するメジグドミドの上乗せは、PFSの中央値を統計学的に有意かつ臨床的に極めて意義深く改善した。 グレード3または4の好中球減少や感染症の頻度が高くなるため適切な管理が必要であるものの、主に3クラスの薬剤治療歴がある難治性の症例に対して、有望な選択肢となり得ることが示された。 参照元: Mezigdomide, carfilzomib, and dexamethasone versus carfilzomib and dexamethasone in patients with relapsed or refractory multiple myeloma (SUCCESSOR-2): a phase 3, open-label, randomised controlled trial(Lancet 2026. doi: 10.1016/S0140-6736(26)01088-3.)
ニュース 多発性骨髄腫 メジグドミド

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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