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RET融合遺伝子陽性の早期非小細胞肺がんに対する術後療法としてレットヴィモ、無イベント生存率を有意に改善 The New England Journal of Medicineより

[公開日] 2026.06.12[最終更新日] 2026.06.08

2026年5月31日、医学誌「The New England Journal of Medicine」にて、根治的治療を施行したRET融合遺伝子陽性の早期非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、術後療法としてのレットヴィモ(一般名:セルペルカチニブ)の有効性と安全性を検証した第3相国際共同ランダム化比較試験(LIBRETTO-432)の結果が報告された。

試験デザイン

対象

根治的治療(手術、または放射線療法、および必要に応じた術後補助全身化学療法)を受けたRET融合遺伝子陽性の早期非小細胞肺がん(NSCLC)

治療法(レジメン)

患者を以下の2群にランダムに割り付け、最長3年間投与した。 試験群:レットヴィモ(n=75例) 対照群:プラセボ(n=76例)

評価項目

主要評価項目:II期またはIIIA期の患者における医師判定の無イベント生存期間(EFS) 副次評価項目:IB期、II期、IIIA期の患者における医師判定のEFS、独立中央審査(BICR)判定のEFS、全生存期間(OS)、安全性

結果

有効性

II期またはIIIA期の集団において、2年EFS率は試験群で92%に対して対照群で61%であった(ハザード比:0.17、95%信頼区間:0.06-0.51、P<0.001)。また独立中央審査(BICR)による評価でも、医師判定と同様の一貫した結果が得られた。 IB期、II期、IIIA期の全体集団において、2年EFS率は試験群で94%に対して対照群で70%であった(ハザード比:0.17、95%信頼区間:0.06-0.49、P<0.001)。 OSに関しては、投与期間中に3例の死亡が確認されたが、すべて対照群における病勢進行によるものであった。

安全性

試験群で最も多くみられた有害事象は、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)上昇およびAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)上昇であり、グレード3以上の発現率は、ALT上昇が17%、AST上昇が19%であった。

結論

根治的治療を施行したRET融合遺伝子陽性の早期非小細胞肺がんに対する術後療法としてのレットヴィモは、再発を有意に遅らせることが示された。 なお同論文は、2026年5月29日-6月2日、米国シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)と同時にリリースされた。EGFR変異陽性症例に対するタグリッソ(一般名:オシメルチニブ)、ALK陽性症例に対するアレセンサ(一般名:アレクチニブ)に続き、手術後に分子標的薬を使うことで再発率を低減できることを示した3つ目の試験であり、早期肺がん治療における画期的な結果として注目された。 参照元: Selpercatinib in Early-Stage RET Fusion-Positive Non-Small-Cell Lung Cancer(N Engl J Med. 2026. doi: 10.1056/NEJMoa2602628.)
ニュース 肺がん RETセルペルカチニブレットヴィモ非小細胞肺がん

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