• 検索
  • お問い合わせ
  • お知らせ
  • メニュー
  • がん種
  • 特集
  • 治験
  • リサーチ
  • イベント
  • 動画
  • 体験談
  • 患者会
  • 辞典
  • お役立ち

既治療の転移性膵がんに対する新規経口RAS阻害薬ダラクソンラシブ、化学療法群と比較して生存期間を大幅に改善 The New England Journal of Medicineより

[公開日] 2026.06.11[最終更新日] 2026.06.08

2026年5月12日、医学誌「The New England Journal of Medicine」にて、治療抵抗性の転移性膵管がん(mPDAC)を対象に、活性型(GTP結合型)のRAS阻害剤ダラクソンラシブの有効性と安全性を検証した第3相国際共同ランダム化比較試験(RASolute 302)の結果が報告された。

試験デザイン

対象

一次治療後に病勢進行が認められた転移性膵管がん(mPDAC)患者(全体のうち91.8%がRAS G12変異陽性)

治療法(レジメン)

試験群: ダラクソンラシブを経口投与(n=248例) 対照群: 担当医が選択した標準的な化学療法を実施(n=252例)

評価項目

主要評価項目:RAS G12変異陽性症例における全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS) 主な副次評価項目:全解析対象(RAS G12/G13/Q61変異、または野生型を含む)におけるOS・PFS、客観的奏効率(ORR)、患者報告QOL、安全性など

結果

有効性

OSの中央値は、RAS G12変異陽性集団において、試験群で13.2ヵ月に対して対照群で6.6ヵ月(ハザード比:0.40、P<0.001)、全体集団において、13.2ヵ月に対して6.7ヵ月(ハザード比:0.40、P<0.001)であった。 またPFSの中央値は、RAS G12変異陽性集団において7.3ヵ月に対して3.5ヵ月(ハザード比:0.45、P<0.001)、全体集団において7.2ヵ月に対して3.6ヵ月(ハザード比:0.49、P<0.001)であった。

安全性

治療開始後の有害事象は、試験群で100%、対照群で97.7%に発現が認められ、グレード3以上の有害事象発現率は、試験群で61.8%に対して対照群で69.6%であった。 また副作用による治療中止率は、試験群で1.2%に対して対照群で11.2%であった。

結論

既治療の転移性膵管がんにおいて、新規の経口RAS活性型(GTP型)阻害薬ダラクソンラシブは、標準化学療法群と比較して、OSおよびPFSを顕著に改善することが示された。 なお同論文は、2026年5月29日-6月2日、米国シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)と同時にリリースされた。難治性とされる膵臓がん治療のパラダイムシフトとなり得る画期的な結果として、今年の学会で最も注目を集めた結果のひとつである。 参照元: Daraxonrasib or Chemotherapy in Previously Treated Metastatic Pancreatic Cancer(N Engl J Med. 2026. doi: 10.1056/NEJMoa2605555.)
ニュース 膵臓がん RASダラクソンラシブ膵管腺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

おすすめ記事

治験・臨床試験

一覧を見る

リサーチ・調査

一覧を見る

ニュース

一覧を見る

イベント

一覧を見る

動画

一覧を見る

体験談

一覧を見る

患者会

一覧を見る

電話受付:平日(月〜金)10:00-18:00

※オペレーターが受付いたします。内容に応じて専門のスタッフへおつなぎいたします。