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免疫チェックポイント阻害薬で増悪が認められた進行非小細胞肺がんの日本人症例に対するドセタキセル+サイラムザの検討 Lung Cancerより

[公開日] 2026.06.10[最終更新日] 2026.06.08

2026年5月12日、医学誌「Lung Cancer」にて、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を含む治療において病勢進行が認められた進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、二次治療としてのドセタキセル+サイラムザ(一般名:ラムシルマブ)併用療法の有効性と安全性を前向きに検証した多施設共同第2相試験の結果が日本から報告された。

試験デザイン

対象

ICIを含む治療後に病勢進行(PD)が認められた進行非小細胞肺がん患者(評価対象:33例) ※患者背景の中央値:年齢69歳、ECOG PS 1が26例(79%)

治療法(レジメン)

ドセタキセル 60mg/m² + サイラムザ 10mg/kg

評価項目

主要評価項目:客観的奏効率(ORR) 副次評価項目:無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、病勢コントロール率(DCR)、安全性

結果

有効性

主要評価項目であるORRは33.3%(90%信頼区間:19.9–49.1)、病勢コントロール率(DCR)は90.9%(90%信頼区間:78.1–97.5)であった。 副次評価項目であるPFSの中央値は4.9ヵ月 (95%信頼区間:4.4-6.2)、OSの中央値は11.8ヵ月 (95%信頼区間:9.8-18.8) であった。 前治療のICIを含む療法において良好な効果が得られていた患者群は、奏効が得られなかった患者群と比較して、ドセタキセル+サイラムザ併用療法におけるPFSが有意に長かった(ハザード比:0.34、95%信頼区間:0.14–0.76)。

安全性

管理可能な安全性プロファイルが観察され、新しい安全性の懸念は認められなかった。

結論

本試験では主要評価項目を満たさなかったものの、ICI治療後の進行非小細胞肺がんに対するドセタキセル+サイラムザ併用療法は、過去の報告と一貫した有効性と管理可能な安全性を示した。特に、前治療のICI治療で効果が認められていた患者において、本併用療法の有用性がより顕著になる可能性が示唆された。 参照元: Docetaxel plus ramucirumab immediately after immunotherapy in advanced NSCLC: A phase II study (DRUN)(Lung Cancer 2026 DOI: 10.1016/j.lungcan.2026.109454.)
ニュース 肺がん サイラムザ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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