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オシメルチニブ耐性後のEGFR変異陽性肺がん、タグリッソ+セルメチニブ併用療法の効果は限定的 European Journal of Cancerより

[公開日] 2026.06.05[最終更新日] 2026.06.01

2026年5月18日、医学誌「European Journal of Cancer」にて、EGFR変異陽性の進行非小細胞肺がん(NSCLC)の初回治療タグリッソ(一般名:オシメルチニブ)耐性後にBRAF遺伝子異常を認めた症例を対象としたORCHARD試験のモジュール9(タグリッソ+MEK阻害剤セルメチニブ併用療法)の結果が報告された。

試験デザイン

対象

初回治療としてのタグリッソで病勢進行(PD)が認められ、耐性メカニズムとしてBRAF融合遺伝子またはBRAF V600E変異が確認されたEGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がん患者(16例)

治療法(レジメン)

タグリッソ+セルメチニブを経口投与

評価項目

主要評価項目:医師判定による客観的奏効率(ORR) 副次評価項目:無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性

結果

有効性

主要評価項目であるORRは7%(80%信頼区間:1%未満-25%)、部分奏効(PR)に至ったのは1例のみであった。 またPFSの中央値は3.4ヵ月(95%信頼区間:1.3-5.4ヵ月)、OSの中央値は14.0ヵ月(95%信頼区間:6.2-測定不能)であった。 この結果を受け、データカットオフ時点(2024年11月25日)において、全例で試験治療が中止された。

安全性

グレード3以上の有害事象は11例(69%)に認められ、最も頻度が高かったのは下痢(19%)であった。 併用による安全性プロファイルは、それぞれの単剤で既知の特性と一致しており、新たな安全性の懸念(シグナル)は検出されなかった。

結論

初回治療のタグリッソ後にBRAF遺伝子異常を来したEGFR変異陽性進行非小細胞肺がんにおいて、タグリッソ+セルメチニブ併用療法の効果は極めて限定的であった。 同併用療法のリスク・ベネフィットのバランスを考慮すると、更なる臨床開発は支持されないことが示唆された。 参照元: Osimertinib plus selumetinib in patients with EGFR-mutated advanced NSCLC with BRAF alterations post-progression on first-line osimertinib: ORCHARD(EJC 2026 DOI: 10.1016/j.ejca.2026.116807)
ニュース 肺がん EGFRセルメチニブ非小細胞肺がん

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