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高齢胃がん患者における術前除脂肪体重の維持に、プレハビリテーションは効果があるのか Gastric Cancerより

[公開日] 2026.05.22[最終更新日] 2026.05.18

2026年5月2日、医学誌「Gastric Cancer」にて、胃切除術を予定している65歳以上の高齢患者を対象に、術前の運動と栄養を組み合わせた「プレハビリテーション」が、術前の除脂肪体重(LBM)の維持に寄与するかを検証したランダム化比較試験の結果が、日本から報告された。

試験デザイン

対象

根治的胃切除術が予定されている65歳以上の切除可能胃腺がん患者110例(解析対象101例)

治療法(レジメン)

プレハビリテーション群: 毎日のウォーキング、レジスタンストレーニング、およびHMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)サプリメントの摂取を実施(n=49) 標準ケア群: 通常の術前管理を実施(n=52)

評価項目

主要評価項目:ベースラインから術前評価時までの除脂肪体重(LBM)の変化量 副次評価項目:身体機能、術後合併症などのアウトカム

結果

主要評価項目である術前までのLBMの変化は、プレハビリテーション群で+0.1kgに対して、標準ケア群で-0.3kgであり、両群間に有意な差が認められた(群間差:0.4kg、95%信頼区間:0.02-0.86、P=0.043)。 一方で、身体機能テストの結果や、術後の合併症、入院期間などのアウトカムについては、両群間で有意な差は認められなかった。 サブ解析の結果、女性、またはベースライン時のCRP(C反応性蛋白)値が低い症例、あるいは骨格筋指数(SMI)が低い症例において、より高いLBM維持効果が認められた。また、レジスタンストレーニングの実施率が高い患者ほど、LBMの増加量が大きい傾向にあった。

結論

高齢の胃切除予定患者に対する運動と栄養のプレハビリテーションは、術前の除脂肪体重をわずかに維持する効果が確認されたが、身体機能や術後アウトカムの改善までには至らなかった。今後は、特にリスクの高い患者層を対象にするなど、臨床的に意味のある改善を示すかどうか、さらなる検証が必要である。 参照元: Exercise-nutrition prehabilitation attenuates lean body mass loss before gastrectomy: a randomized controlled trial(Gastric Cancer 2026 Doi: 10.1007/s10120-026-01747-6)
ニュース 胃がん プレハビリテーション

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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