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進行・再発の非小細胞肺がんに対するダトロウェイ+キイトルーダ、PD-L1発現率に関わらず腫瘍縮小効果を示す Journal of Thoracic Oncologyより

[公開日] 2026.04.22[最終更新日] 2026.04.22

2026年3月21日、医学誌「Journal of Thoracic Oncology」にて、ドライバー遺伝子変異のない進行・再発の非小細胞肺がん(NSCLC)において、ダトロウェイ(一般名:ダトポタマブ デルクステカン;Dato-DXd)とキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)の併用療法(±プラチナ製剤併用)の有効性と安全性を評価した第1b相試験(TROPION-Lung02)の結果が報告された。

試験デザイン

対象

特定のドライバー遺伝子変異(EGFR、ALK等)を認めない、進行・再発の非小細胞肺がん患者

治療法(レジメン)

2剤併用群:ダトロウェイ+キイトルーダ(n=70) 3剤併用群:ダトロウェイ+キイトルーダ+プラチナ製剤(カルボプラチンまたはシスプラチン)(n=72)

評価項目

主要評価項目:安全性、忍容性 副次評価項目:有効性(客観的奏効率(ORR)、奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)など) 探索的解析:TROP2発現によるバイオマーカー解析

結果

安全性

グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)の発現率は、2剤併用群で37.1%、3剤併用群で59.7%であった。同試験において治療に関連した死亡例は報告されなかった。

有効性

未治療症例96例(2剤併用群:42例、3剤併用群:54例)における主な結果は以下の通りであった。 2剤併用群においては、ORRが54.8%、DORの中央値が20.1ヵ月、PFSの中央値が11.2ヵ月、一方の3剤併用群においては、ORRが55.6%、DORの中央値が13.7ヵ月、PFSの中央値が6.8ヵ月であった。 また、いずれのレジメンにおいても、PD-L1の発現レベルに関わらず腫瘍の縮小が認められた。 探索的解析では、TROP2バイオマーカー陽性例において、陰性例と比較して生存期間が良好な傾向を示した。

結論

進行・再発NSCLCにおいて、ダトロウェイとキイトルーダの併用(プラチナ製剤併用の有無に関わらず)は、PD-L1発現レベルを問わず良好な安全性と持続的な抗腫瘍効果を示した。 参照元: Datopotamab Deruxtecan Plus Pembrolizumab With or Without Platinum-Based Chemotherapy for Advanced or Metastatic NSCLC: The Phase Ib TROPION-Lung02 Trial(J Thorac Oncol 2026 doi: 10.1016/j.jtho.2026.103688.)
ニュース 肺がん キイトルーダダトポタマブ デルクステカンダトロウェイペムブロリズマブ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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