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腹膜播種を有する進行胃/食道胃接合部腺がんに対する二次治療としてのサイラムザの併用効果、パクリタキセルとアブラキサンで有意差示さず eClinicalMedicineより

[公開日] 2026.02.25[最終更新日] 2026.02.16

2026年1月29日、医学誌「eClinicalMedicine」より、腹膜播種を伴う手術不能または再発の胃/食道胃接合部腺がんを対象に、二次治療としてのサイラムザ(一般名:ラムシルマブ)との併用薬として、パクリタキセルとアブラキサン(一般名:nab-パクリタキセル)の有効性と安全性を直接比較した第2相P-SELECT試験(WJOG10617G)の結果が日本から報告された。

試験デザイン

対象

腹膜播種を伴い、一次治療に不応または耐性となった、組織学的に証明された進行・再発の胃/食道胃接合部腺がん患者

治療法(レジメン)

パクリタキセル群:サイラムザ + パクリタキセル(n=53) アブラキサン群:サイラムザ + アブラキサン(n=52)

評価項目

主要評価項目:全生存期間(OS) 副次評価項目:無増悪生存期間(PFS)、客観的奏効率(ORR)、安全性、およびバイオマーカー解析

結果

有効性

主要評価項目であるOSにおいて、アブラキサン群のパクリタキセル群に対する優越性は示されなかった。 OSの中央値は、パクリタキセル群で8.1カ月に対してアブラキサン群で7.2カ月であり、統計学的な有意差は認められなかった(ハザード比:0.960、p=0.631)。 PFSの中央値についても、パクリタキセル群で5.1カ月に対してアブラキサン群で3.9カ月と、両群間で差はみられなかった。 奏効率においても両群ともに約20%であり、ほぼ同等の結果であった。

バイオマーカー解析

腫瘍組織におけるcaveolin-1(細胞内のシグナル伝達に関連するタンパク質;Cav-1)の発現状況と治療効果の関連が評価された。 アブラキサン群においては、Cav-1の発現が高くなるほどOSおよびPFSが段階的に改善する傾向が認められた。特にCav-1が高発現(IHCスコア 3+)の患者群では、パクリタキセル群と比較してアブラキサン群でOSが改善する可能性が示唆された。一方のパクリタキセル群においては、Cav-1の発現量と治療成績に関連は認められなかった。

安全性

グレード3以上の末梢神経障害については、パクリタキセル群で7.5%に対してアブラキサン群では17.6%と高く認められた。一方、発熱性好中球減少症は、パクリタキセル群で11.3%に対してアブラキサン群では5.9%と低い傾向にあった。 その他の安全性プロファイルは両群で概ね同等であった。

結論

腹膜播種を伴う進行胃/食道胃接合部腺がんの二次治療において、アブラキサンとサイラムザの併用療法は、従来の標準治療であるパクリタキセルとサイラムザの併用療法を上回る有効性を示すことはできなかった。 ただし、バイオマーカー解析の結果から、Cav-1が高発現している症例においてはアブラキサンがより高い効果を発揮する可能性が示され、Cav-1のバイオマーカーとしての意義のさらなる検証が望まれる。 参照元: Solvent-based or nab-paclitaxel plus ramucirumab for pretreated gastric cancer with peritoneal dissemination and prespecified biomarker analysis (P-SELECT/WJOG10617G): a randomised phase 2 trial in Japan(EClinicalMedicine. 2026 doi: 10.1016/j.eclinm.2026.103768.)
ニュース 胃がん nab-パクリタキセルパクリタキセル食道胃接合部腺がん

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