• 検索
  • お問い合わせ
  • お知らせ
  • メニュー
  • がん種
  • 特集
  • 治験
  • リサーチ
  • イベント
  • 動画
  • 体験談
  • 患者会
  • 辞典
  • お役立ち

HER2陽性早期乳がんに対する周術期テセントリク併用療法、有効性の改善を示せず ESMO Openより

[公開日] 2026.10.15[最終更新日] 2026.10.13

2026年9月24日、医学誌「ESMO Open」にて、高リスクHER2陽性早期乳がんを対象に、抗HER2抗体薬パージェタ(一般名:ペルツズマブ)+ハーセプチン(一般名:トラスツズマブ)および化学療法への抗PD-L1抗体テセントリク(一般名:アテゾリズマブ)上乗せの有効性と安全性を検証した国際多施設共同第3相臨床試験(IMpassion050試験)の最終解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

高リスクのHER2陽性早期乳がん患者

レジメン(治療法)

試験群:術前療法としてのテセントリク+パージェタ+ハーセプチン+化学療法→術後療法としてのテセントリク+パージェタ+ハーセプチン(n=226) 対照群:術前療法としてのプラセボ+パージェタ+ハーセプチン+化学療法→術後療法としてのプラセボ+パージェタ+ハーセプチン(n=228) ※残存病変を有する患者はカドサイラ(一般名:トラスツズマブ エムタンシン)とテセントリク(またはプラセボ)の併用療法に切り替え、14サイクルの投与を受けることが可能であった

評価項目

主要評価項目:病理学的完全奏効(pCR) 副次評価項目:無イベント生存期間(EFS)、無病生存期間(DFS)、安全性

結果

有効性

既にpCRについて、試験群と対照群で同等であることが示されていた。 追跡期間中央値が試験群で44.2ヵ月、対照群で43.4ヵ月時点において、3年EFS率は試験群で91.4%に対して対照群で89.0%(ハザード比:0.90、95%信頼区間:0.50-1.59)、3年DFS率は試験群で92.9%に対して対照群で88.5%(ハザード比:0.71、95%信頼区間:0.38-1.32)であった。 サブグループ解析においては、PD-L1陰性、HR陽性、T2(腫瘍の大きさが2cm超、5cm以下)の患者群において、試験群の3年EFS率およびDFS率が高い傾向が認められた。

安全性

術後療法実施期において特に注目すべき有害事象の発現率は、試験群で59.4%に対して対照群で47.0%であった(死亡に至るグレード5の有害事象は認めず)。 主な有害事象(いずれかの群で発現率10%以上)は、放射線皮膚障害が試験群で24.0%に対して対照群で19.4%、関節痛が20.7%に対して17.1%、下痢が試験群で20.7%に対して対照群で13.4%であった。

結論

高リスクHER2陽性早期乳がんに対する標準的な周術期抗HER2療法(パージェタ+ハーセプチン)および化学療法へのテセントリクの上乗せによるDFSおよびEFSの有意な改善は認められなかった。 安全性は、各薬剤の既知のプロファイルと一致していた。 参照元: Atezolizumab plus pertuzumab, trastuzumab, and chemotherapy in HER2-positive early breast cancer: final results of the phase III IMpassion050 trial(ESMO Open 2026 doi: 10.1016/j.esmoop.2026.108541.)
ニュース 乳がん HER2アテゾリズマブテセントリク

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

おすすめ記事

治験・臨床試験

一覧を見る

リサーチ・調査

一覧を見る

ニュース

一覧を見る

イベント

一覧を見る

動画

一覧を見る

体験談

一覧を見る

患者会

一覧を見る

電話受付:平日(月〜金)10:00-18:00

※はじめに自動音声が流れます。音声に従ってご希望の番号を押していただくと、担当者へおつなぎいたします。