(画像はリリースより)
また同研究グループは、検体ごとのがん組織に含まれるがん細胞の割合を考慮した以下の2つの指標を開発した。
TAR(Tumor Allele Ratio): 細胞内において、正常な遺伝子とバリアントを有する遺伝子の比率を反映した指標
rVAF(relative Variant Allele Frequency): 腫瘍に含まれるがん細胞の割合を補正して、バリアントの本来の頻度を推定する指標
これらの指標は生殖細胞系列バリアントと体細胞バリアントの区別に有用であることが示唆された。
最後に、上記の指標および年齢・がん種・一般集団におけるバリアントの検出頻度などの情報を組み合わせ、日本人の患者さんに最適化された生殖細胞系列バリアントの予測モデル「U3-Nomogram」を構築。検証の結果、本モデルの生殖細胞系列バリアントの予測精度(ROC曲線のAUC:0.96-0.97)は、ESMO規準や国内の既存規準を有意に上回った。
同研究で開発した生殖細胞系列バリアントの予測モデルは、がん組織のみを使って行うがん遺伝子パネル検査に基づき、遺伝学的検査(確認検査)を推奨すべき患者さんを過不足なく評価できるだけでなく、適切な遺伝カウンセリングや予防的措置(リスク低減手術やサーベイランス)へとつなげるための参考情報として、臨床判断に貢献することが期待される。
同研究グループは、今後より多くの遺伝子や異なるパネル検査へ対応した予測モデルを開発し、がんゲノム医療の質の向上と個別化医療の発展に貢献していくとしている。
なお、研究成果は、米科学雑誌「Clinical Cancer Research」に2025年12月17日付で掲載されている。
参照元:
国立がん研究センター 研究トピックスあなたは医師ですか。



