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切除不能III期のNSCLCに対する同時化学陽子線療法、有望な治療選択肢である可能性を示唆 Radiotherapy & Oncologyより

[公開日] 2025.12.19[最終更新日] 2025.12.17

2025年11月26日、医学誌『Radiotherapy & Oncology』にて、日本放射線腫瘍学会における粒子線治療前向き登録データベースを用いた、根治切除不能III期非小細胞肺がん(NSCLC)に対する同時化学陽子線療法(CCPT)の臨床的有効性と安全性を評価した解析の結果が報告された。

試験デザイン

対象

2016年5月から2020年6月までにCCPTを受けた根治切除不能III期NSCLC患者

治療法(レジメン)

CCPTは、60~74Gy(RBE;相対生物学的効果)を30~37回照射する範囲内で行い、リンパ節領域への照射範囲は担当放射線腫瘍医の裁量で決定された。 補助療法としての免疫チェックポイント阻害剤(ICI)は、主に2018年8月の保険適用開始以降に実施された。

評価項目

全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、および有害事象

結果

有効性

登録患者のうち156名が適格基準を満たした。間質性肺炎10例(6.4%)と、通常の線量制約を超えたため、X線による根治的化学放射線療法の適応とならなかった31例(20%)が含まれていた。また、66例(42%)が補助療法としてICIを受けた。 追跡期間の中央値は49.0か月、2年および5年全生存率はそれぞれ72.9%(95%信頼区間:66.2-80.4%)、43.7%(95%信頼区間:35.8-53.3%)、2年および5年無増悪生存率はそれぞれ35.4%(95%信頼区間:28.5-43.8%)、21.3%(95%信頼区間:15.0-30.1%)であった。 また、補助療法としてのICIの実施は、OSの差にはつながらなかった一方で、PFSは良好な傾向を示した(p=0.085)。

安全性

グレード2または3の放射線肺臓炎は、それぞれ19.9%と3.2%に認められ、グレード4以上の晩期毒性は認められなかった。 X線を用いた根治的化学放射線療法の適応とならなかった31例の患者における2年生存率は58.1%(43.1-78.3%)、5年生存率は27.5%(14.2-53.4%)であった。

結論

今回の結果から、切除不能III期のNSCLCに対するCCPTは、安全かつ効果的であることが示唆された。 CCPTは、X線を用いた根治的化学放射線療法が困難な症例に対する新たな治療選択肢として、治療の範囲と可能性を広げることが期待される。さらにCCPTとICIを併用することで、予後が改善される可能性を示唆している。 参照元: Long-term outcomes of concurrent chemo-proton therapy for unresectable stage III non-small cell lung cancer: a Japanese national registry study(Radiother Oncol 2025 DOI: 10.1016/j.radonc.2025.111307.)
ニュース 肺がん 化学陽子線療法

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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