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再発/難治性骨髄線維症に対するNuvisertib+オムジャラ併用療法、有望な抗腫瘍効果を示す ASH 2025
[公開日] 2025.12.12[最終更新日] 2025.12.10
2025年12月6日~9日に米国オーランドにて米国血液学会が開催され、Session 634「Myeloproliferative Syndromes: Clinical and Epidemiological: Between a Rock and a Ropeg - Innovative Therapies for MPNs」の中で、再発/難治性骨髄線維症を対象に、新規PIM1キナーゼ選択的阻害薬NuvisertibとJAK/ACVR1阻害薬オムジャラ(一般名:モメロチニブ)の併用療法の安全性と有効性を評価した国際共同第1/2相試験の結果が報告された。
PIM1キナーゼは、様々な血液がんおよび固形がんにおいて過剰発現し、がん細胞のアポトーシス回避や腫瘍増殖の促進につながると考えられている。NuvisertibはPIM1キナーゼを選択的に阻害することにより、炎症性シグナル経路を抑制する。
今回発表された第1/2相試験は、JAK阻害薬による前治療歴のある再発/難治性骨髄線維症に対して、オムジャラにNuvisertibを240-720 mgの4段階の用量で投与。主要評価項目は、安全性と第2相試験で推奨される用量の特定、副次評価項目は有効性であった。
Nuvisertibの投与量240 mg(n=4)、360 mg(n=8)、480 mg(n=5)、720 mg(n=1)の4段階のレベルに合計18例が登録された。Nuvisertib 360mg+オムジャラ投与群で、出血を伴わないグレード4の血小板減少症が1件の用量制限毒性(DLT)として認められた。20%以上の患者に発生した主な治療関連有害事象は、下痢、悪心、血小板減少症であった。
骨髄抑制に関しては、24週の治療期間を通じて安定しており、その他の安全性プロファイルについても、Nuvisertib単剤療法と概ね一致していた。
有効性に関しては、Nuvisertib 360 mg+オムジャラ投与群において治療を完遂した5例で評価された。
症状評価のスコアであるTSS(total symptom score)は、5例全例で改善が認められ、特に3例において、症状スコアの50%以上の減少を達成した。また、2例で脾臓容積縮小が確認された。
また、Nuvisertib の治療により、炎症性サイトカイン(EN-RAGE等)の減少および抗炎症性サイトカイン(アディポネクチン等)の増加が認められ、これらの変化と症状スコアや脾臓容積の改善には、有意な相関が認められた。
以上の結果は、Nuvisertib+オムジャラが、良好な忍容性および症状の改善を含む臨床的有効性を有することを示しており、同治療薬の更なる開発を支持するものである。
なお同剤は、厚生労働省から2024年11月に希少疾病用医薬品指定を受けている。
参照元:
Preliminary data from the Phase I/II study of nuvisertib, an oral investigational selective PIM1 inhibitor, in combination with momelotinib showed clinical responses in patients with relapsed/refractory myelofibrosis
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